高梁市議会 > 2021-03-15 >
03月15日-04号

  • "放流"(/)
ツイート シェア
  1. 高梁市議会 2021-03-15
    03月15日-04号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 3年第1回 3月定例会        令和3年第1回高梁市議会(定例)会議録(第4号) 令和3年3月15日(月曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     9番  石田 芳生君     10番  石部  誠君     11番  三村 靖行君     6番  森  和之君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇欠   席   議   員4番  小  柴  健  男 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     加 藤 幹 生          局長代理     黄 江   浩議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     乗 松 晃 生 君  産業経済部長  大 福 範 義 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君      総務課長    赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年第1回高梁市議会(定例)4日目の会議を開きます。 本日の議事日程に入ります前に、3月12日の一般質問における発言について、新倉淳君から発言の取消しの申出がありましたので、この際発言を許可いたします。 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 発言の許可をいただき、ありがとうございます。 先日の一般質問において不適切な発言がございましたので、その部分の発言について取消しをしたいと思います。御許可いただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) お諮りいたします。 ただいま新倉淳君からの申出がありました発言の取消しについて、これを許可することに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮田公人君) 御異議なしと認めます。よって、新倉淳君からの発言の取消しの申出を許可することに決定いたしました。 なお、発言の取消しが許可されたことに伴う会議録の調製については、議長において適切に対応いたします。 それでは、議事に入ります。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、石田芳生君の質問を願います。 石田芳生君。            〔9番 石田芳生君 質問席〕 ◆9番(石田芳生君) 皆さんおはようございます。 一般質問3日目の最初の質問者を務めさせていただきます石田芳生です。よろしくお願いいたします。 まず、質問の1番、高梁市総合計画についてであります。 (1)令和2年の人口動態はどうであったかという質問であります。 将来の人口規模を想定することは、将来にわたって市民に様々な行政サービスを提供するに当たりその質と量をはかり、人材確保、ハード、ソフトのインフラを整備するに当たり不可欠であります。 本市の基本構想では、2030年、令和12年、社人研推計2万4,300人に対して人口推計2万5,290人、2045年、令和27年には社人研推計1万7,670人に対して2万925人、これを目標にするとしてあります。 ここで、全国の年間出生数について、内閣府の少子化社会対策白書では86万人ショックという言葉があります。これは、2019年、令和元年に初めて年間出生数が90万人を割り込んで86万人となったこと、これを指す言葉です。では、なぜこれがショックなのか、社人研の推計では90万人を割り込むのは令和5年、2023年と想定していたのに、4年も前倒しになったからです。そして、令和2年、2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で結婚等が控えられた結果、年間出生数は86万人をさらに下回るのではないかと、こういった推計があります。 それでは、本市の令和2年、2020年の人口動態はどうだったでしょうか、御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 皆さんおはようございます。 石田議員の最初の質問を私のほうからお答えします。 令和2年の人口動態ということでございます。岡山県毎月流動人口調査というのがございまして、その中でまず高梁市の令和2年の自然動態、出生数と死亡数の差でございますが、マイナス447人ということになっております。それから、社会動態につきましては、これは転入と転出の差でございますが、284人の転出超過ということで、出ていってる方がそれだけ多いということであります。これを合わせると人口減少数が731人ということで、非常に厳しい数字ということで、合併以後、一番大きな数字ということで認識をしております。昨年行いました国勢調査についてはまだ公表されておりませんので、国勢調査の公表数値をもって詳細に分析をし、今後対策を練っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 自然動態ということで、出生数、これについてはどうだったでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 失礼いたしました。これも岡山県毎月流動人口調査に基づくものでありますが、令和2年が108人ということになっております。ちなみに、その前年、令和元年が138人、その前、平成30年が144人ということで、年々減少してるという事実でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 続いて、今後の施策の展開方針にどのような影響があるかというところに移りますが、先ほどの全国の年間出生数に関する令和元年、2019年の86万人ショック、令和2年、2020年、さらにそれを下回るとの推計にはその先がありまして、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響や将来不安によって令和2年に結婚等が控えられた結果、令和3年、2021年、今年は年間出生数が80万人をも割り込むのではないかと予測されていることです。もしそうなれば、基本構想の人口ビジョンの最初の年に大きな番狂わせが来る。したがって、今後の施策の展開に大きな影響があるのではないかと思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続きお答えします。 先ほど全国の様子であったり市の実際の数字ということで公表がございましたが、当然、今策定をしております人口ビジョンに影響を及ぼすということはありますが、直ちにそれを見直すということは考えておりません。今定めております人口ビジョンまた総合計画基本構想に基づきまして着実に計画を進めていきたいというふうに考えております。 ちなみに、特に人口の維持ということになると、当然出生数が増加する、それから転出を抑制する、転入を増やすという、こういった3つの方法しかないとは思います。これまでも本市では移住・定住のサポート事業を数多く実施をしてきたということであります。その結果が今の数字ということになりますが、取り組んできております。 ちなみに、令和2年度では76の事業を行っておりまして、例えば住まいの項目、それから結婚、出産の項目、それから子育ての項目、それから就労とか就農、起業等に関する項目、そういった項目ごとにそれぞれに重点化をし、予算をつけ事業を実施してきたということでございます。 それと、今の出生数とか婚姻数ということになりますが、実は本市では全国に先立ちまして、結婚から出産、子育てまで切れ目のない体制ということで、たかはし版ネウボラとでもいいましょうか、そういうことで、保健師がマンツーマンで取り組んできたということで、こういったことはこれからも辛抱強く続けていきたいというふうに考えております。 いずれにしましても、新年度におきましても、移住とか定住対策につきましても新規事業等も盛り込んでおりますので、引き続き計画なり予算を着実に推進していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 令和2年の出生数を僕自身が執行部から聞こうと思って調べてなくて、108って聞いて、あれ、ちょっと少な過ぎるなと思ったんです。というのが、確かに妊娠の届出数については、平成28年が154件、平成29年160件、平成30年が154件、令和元年がちょっと少ないんですよね、114件に対して、令和2年は150件もあったと担当課から聞いたんで、これは150件だったら、出生数は全国と比較してそんなに減らなくて済むなと思ってたんで、僕は出生数の実数を押さえてなかったんです。何か前野政策監の話を聞くと深刻なことになってしまって申し訳ないなと思うんですが。でも、妊娠の届出が令和2年に150件あったわけです。妊娠の届出って、妊娠初期の1か月から3か月の間になされるでしょうから、これから本市では、多分全国的に心配されてるような落ち込みというのはもしかしたらないのかもしれないなと僕は思いました。 ただ、婚姻の届出数だけは、例年が80ちょっとあるのに対して令和2年は65件でしたから、平年よりも2割ぐらい少なくなっています。令和2年に妊娠の届出数が150件もあったというのが、これをどう捉えるかということだと思うんですけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で結婚であるとか出会いの場であるとかそういったことが抑制されてたわけですが、既に結婚されてた方の第2子、第3子の妊娠、出産というのはもしかしたらあまり大きな影響を受けなかったのではないかと個人的に推察しています。 全国的に年間妊娠数が減少する中で、本市ではこういう数字になったこと、この原因を明らかにすることは、本市の強みを明らかにすることにつながるのではないかということです。先ほど前野政策監も言われたように、子育て環境、田舎の自然環境、社会的環境、さっきも言われたたかはし版ネウボラかもしれないし、分析する価値はあるんではないかと思っています。 ただし、先ほどありましたように、婚姻の届出数が減ってるっていうことなんで、これが本当に一時的なものに終わるのか、全国的な傾向と同じになるのかということには注視していかなければいけないと思っております。分析をしてますかどうかっていうのは通告してないんでお答えは求めませんが、ぜひここは本市の強みにつながるかもしれないので、分析をお願いしたいなと提案をしておきたいと思います。 続いて、2番の医療、介護についてであります。 まず、1番の新型コロナウイルスワクチン接種について、市民に安心して接種いただくためにどのように対応するのか。これについては、これまでも川上修一議員川上博司議員金尾恭士議員から、そして本日も質問が予定されておりますので、私からは控えさせていただきます。 続いて、2番の新型コロナウイルス感染症対策を講じながらの病院運営にさらにワクチン接種事業医療従事者にのしかかるというか、加わることになるわけですけれども、これをどのように取り組んでいくかという質問であります。 例年であればこの時期インフルエンザの感染症が拡大する時期ではありますけども、今年はどうもあまり聞きません。しかし、感染症以外、日本人の死因の大きな割合を占める、あるいは多くの医療資源を投入しなければならない疾病、悪性新生物、がんでありますとか、心臓や血管などの循環器に関わる疾病は全く減っているわけではありませんし、そのほかの疾病についてもそうであると思います。これまで新型コロナウイルス感染症対策をしながらこれらの疾病にも対応してこられました、医療従事者の皆さん、医療機関は。そこに今のところ16歳以上の市民を対象としたワクチン接種事業、日本全国一律、一斉に行わなければならないわけです。 高梁市医療計画では、医療従事者日常的勤務において課題に感じていることとして、8割の方が人手不足を挙げられております。医師の2割は1週間に80時間以上の勤務、これは過労死ラインと言われる基準を超えそうな勤務時間であります。また、医療従事者の労働環境への認識として、ほとんどの職種で過半数の方が改善してほしい、あるいは改善してほしいが現実的には難しいと諦めの境地に至っていらっしゃいます。看護師さん、准看護師さんではほぼ9割の方がこのような認識、回答となっております。 このような状況で、通常の業務プラス新型コロナウイルス感染症対策、それにプラスしてワクチン接種事業をどのように実施していくのか。全国一斉のワクチン接種であるため、よそから人材を補うことは困難でありましょうし、金銭的な手当だけではどうにもならない課題があると思いますが、どのように実施されますか、答弁をお願いします。
    ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、ただいまの御質問につきましては私のほうから御回答をさせていただきます。 議員御指摘のとおり、ワクチン接種の実施によりまして一般診療や救急対応、そういったことに大きな影響を及ぼすようなことがあってはならないということは十分認識いたしております。一方で、ワクチン接種医療機関の御協力なくしては実施できないことも事実としてございます。 そのため、接種計画を立てるに当たりましては、まずは各医療機関で実施可能な体制、あるいは対応可能な範囲等について御検討をしていただいております。その中で、通常診療にできるだけ影響が少なくなるような工夫というものをしていただいております。例えば、休診日等を接種のために開けるとか、接種時間を限定するとか、通院者の予約に合わせた接種などでございますが、最終的に各医療機関から御回答のありました接種可能な回数を基に個別接種、それから集団接種の調整を行ってるということでございます。 接種率を約70%と想定しまして、3か月で2回接種を前提に試算しますと、週当たり約1,500から1,600回の接種回数というものを確保する必要がございます。医療機関から御回答いただきました回数を足し上げますと、週当たり約1,350回の接種が確保できる見通しであるということで、その不足する回数を集団接種で補完するという考え方でございます。 また、市といたしましても、日頃から病院にかかっている方、かかりつけ医のある方はできるだけその医療機関で接種いただくよう啓発することで、医療機関のほうへの影響を少なくできるものというふうに考えております。 また、先ほど申しましたように、医療機関での個別接種で賄えないところを集団接種会場を御利用いただくことで医療機関の負担軽減にもつなげていきたいというふうに考えております。 またもう一点、集団接種につきましては、県の調整によりまして県医師会への運営委託、こういったことも検討されております。医療スタッフに不足が生じた場合は県医師会に調整していただけるということで、人的な負担軽減も期待できますので、今後の県の状況を注視してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) コロナウイルス感染症ももちろん気をつけなければいけませんけども、特に高梁市の疾病の特徴として、重症化を防いでいかなければいけないということもあると思います。感染症によって受診を控え、そのために重症化する方が、もしかしたらいらっしゃるかもしれない、そういったことにも十分注意しながら進めていっていただきたいと思います。 続いて、(3)番の質問に移ります。 令和6年8月末には川上診療所川上歯科診療所介護老人保健施設ひだまり苑指定管理期間が満了しますが、今後の医療、介護の提供体制をどのように考えているかということです。 この件については、先日、金尾恭士議員の質問に対して藤澤副市長から、市としても十分配慮しながら持続可能な医療が続けられるよう支援するとの御答弁をいただきました。 高梁市医療計画にうたわれている地域医療まちづくりが実践されており、これは川上方式という方式で実践されており、住民との信頼関係が培われている。また先ほどの質問の中でも指摘いたしましたが、現状、地域医療の人材確保や育成というのは大変困難なものがありますが、それを克服するだけの組織力、マネジメント力というのは貴重なものであると考えます。 他方、現在人口が市内2万9,000人余り、川上地域では約2,500人、令和6年に指定管理契約を更新したと仮定して、契約期間満了となる令和16年には高梁市全体でも人口は2万5,000人、川上地域では2,000人を下回ることも予想されています。したがって、財政的な面も十分考える必要があるのではないかと思います。 指定管理者と市との様々な調整が必要である上に、地域医療でありますから、県の保健医療計画地域医療構想もあります。市としても十分配慮しながら持続可能な医療が続けられるよう支援する。この答弁に尽きるのだろうと私も思いますけれども、何か付け足すことがありましたら御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 この件につきましては、先日お答えしたとおりでありますけれども、こういった考え方っていうのは、平成16年の協定締結以後、その時期、経済状況とか社会的な環境変化、こういった際に旭川荘と協定書を一部変更しながら対応いたしておるものでございます。ちなみに先日申し上げたのは、平成19年に一部変更いたしておりますが、そのときに社会的、経済的な環境変化があった場合は支援の在り方をお互い協議しましょうということで、指定管理運営協議会というのを市と旭川荘との間で毎年2回、今年は後半だけで前半ができませんでしたので、5回、事務者を含めて協議いたしております。これは主には令和6年8月末をもって指定管理期間が満了するということに対して、今後どのような形で地域の医療ニーズを吸い上げて、地域のまちづくりという考え方を継続させていくのかということを中心に今考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) そういった考え方というのが新年度の予算、あるいは令和2年度から始まった基金の積立て、こういったことにも反映しているのだろうと思います。議員としてそういったことも理解した上で、議案の審査に当たらなければならないということを重く受け止めております。御答弁ありがとうございました。 続いて、3番の障害者福祉についてであります。 本市の障害のある方々に係る計画について、現在見直し、そして次期計画を策定中で、令和3年度成立する予定であります。第3期高梁市障害者計画、第6期高梁市障害福祉計画、第2期高梁市障害児福祉計画で、これらの計画を見直すに当たり、令和2年、障害のある方々にアンケート調査が行われました。これまでもノーマライゼーションの基本理念、相談支援体制の充実、地域移行の促進等に重点を置いて障害者福祉施策が行われてきたのですが、先ほどのアンケート結果を基に今回の質問を書かせていただきました。 まずは、障害者の就労支援についてであります。アンケートには276件の回答がありました。これは複数回答ということではありますが、職場の障害者理解が必要であると回答をされた方が102件、そして職場の上司や同僚に障害の理解をしていただく必要があると回答をされた方が87件ありました。 障害者福祉というのは、1市4町合併前から当然取り組まれてきたことですし、また平成28年には障害者差別解消法が施行され、障害者雇用促進法などの改正も行われましたが、それでいてまだ276人のうちの102人が職場で障害者理解がされてないんじゃないかとか、職場の上司や同僚に障害をちゃんと理解してもらいたい、こういった方が87件あるという回答をされるということです。これまでの取組、そしてこのようなアンケート結果を受けて、今後新たな計画の下でどのように対応されていくのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 私のほうからお答えをさせていただきます。 ちょうど令和2年度が新しい障害福祉計画等をつくる大事な年でもあるわけでございます。議員おっしゃいましたように、事前にアンケートも行わせていただきました。議員が御指摘をいただきました職場の理解とか、そういうアンケートの結果は非常に重く受け止めております。 特にこれは傾向として感じ取っておるのは、障害をお持ちの方の保護者の方であるとかそういった方々は当然年齢も上でありますし、障害をお持ちの方も年齢は重ねるわけでありますので、そこに御不安があるというのはよく分かるところでございます。 そうした保護者の方々であるとか、もしくはその御家族の方もそうですし、障害をお持ちの方が歳を重ねられたときの感想としても、こういった職場での理解というのが回答として表れたのかなというふうにも思うところでございます。私も、実際の話として、障害をお持ちの方の保護者の方から直接伺ったこともございます。子供の将来がということの不安は話されておりました。 それに対してということでありますが、もちろん今、自立支援協議会というのが高梁市にございます。この協議会と、そして関係の機関と一緒になって取組をするというのは、言葉ではそういうところでございますが、特に就労支援ということになりますと、しっかりと仲介等の支援を差し上げないといけない、そしてまた企業の皆様方も、一定の法に基づく上ではございますが、障害者雇用ということに関してより積極的に参画をいただきたいという思いをしておるところでございます。 その一つとして就職面接会というのをこれまでも開催をしてまいりましたが、昨年はできてないんですが、そういったところでも実際に就労に結びついているところでもございます。そうした理解を相互に高めていく必要があるというふうにも思っているところでございます。 あと、たかはし障害者総合相談センターというものがありますが、これとたかはし障害者就業生活支援センターという、同じような名前のように見えますが、この2つがこの4月から旧労働会館のほうに全てを移してまいります(後刻、障害者総合相談センターは9月と訂正あり)ので、より密接に連携をしながら、そうした障害者の方のお悩み、また障害を持つ方の保護者の方等の御相談にもより乗らせていただきやすくなるものと思っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) アンケートの解釈の仕方というのもあると思いますけれども、102件、そしてもう一方は87件。この中には、御自身がそういう現場に直面されて相談に来られて、相談の体制は今回集約されてより分かりやすくされるんだと思いますけれども、そういった相談を受けたときに、相談を受けた方は、回答であるとか、じゃあ職場と掛け合ってみるであるとか、保護者とこうこうこうなんですよと話してみるであるとか。多分102件、もう一方は87件、これだけあれば、そうやって現場で対応しなきゃいけないこともあったかと思いますが、そういった事例は何かございますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 障害者の方等が訴えをされる、お話をされる、相談されたときには、それに対しての対応というのはございます。特に大きいというところはございませんが、相談をいただいたときにはしっかりと対応をさせていただいているところでもございます。 ただ、本人の御同意等もいただくんであれば、職員のほうが事業所なりへ出向かせていただいて、そういったことに対して御理解をいただくように、また職場の環境等について、その課題解決に向けてこれからも努力をさせていただく。それが2つのセンターが1か所になることによって、より強力に連携ができるのではないかなということは考えてるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) そういった個別対応、それからこれは人権教育にも含まれてくると思いますし、生涯学習の中で人権学習の範疇にも入るんだと思います。福祉フォーラムというのを福祉課で開催されています。福祉フォーラムですから入場制限があるわけではないんですけども、どうしても家族や友人、知人、ここに限られてくるんじゃないか。広く市民が障害者の皆さんの様子、障害者の皆さんが作ったもの、生産したものがどれだけすばらしいかということを分かってもらう、広く市民に様子を見てもらうように実際そういう運営がなされているでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 福祉フォーラムに御理解いただきありがとうございます。 これは、障害をお持ちの方、また障害をお持ちの方が働いてる職場、そうしたところがもっともっと多くの方に御理解いただくということで、フォーラムという形で開催をさせていただいております。 この開催場所も小学校を使わせていただいております。何で小学校かということになるわけでありますが、土曜日に開催するわけなんですが、より市民の皆様が駆けつけやすい、そういう環境づくりということの配慮の中で小学校を今選択をしているところでございます。私も参加しますが、体育館等で、比喩はどうかとは思いますが、子供たちが学習発表会なり音楽会の発表会なりをいたします、そういう形で、障害を持った方も事業者の方もそうでありますが、そういったことに触れてみたいという方が小学校ということでより足を運んでいただきやすい環境づくりというのに配慮しているところでございます。こうしたフォーラムを通じて、より多くの方に理解いただけるようにしていかなければいけないということでございます。 去年はできておりませんが、今年は何とか開催しようということで思っておりますので、引き続き御理解もいただければと思っております。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 障害者のそういった職場で作ってくださっているもの、この前も土曜日のマラソン大会の贈呈品の中にCotoliのクッキーがあったと思います。それから、市役所の1階市民ホールで野菜を売っていただいたり、まきび支援学校のパンを売っていただいたり、それこそ去年はありませんでしたが、新倉議員も冬取りタマネギを作られたそうですけども、そういうところで作られた冬取りタマネギでも全然品質的に見劣りしませんし、誰もお情けで買ってるわけじゃなくて、品質として十分なものをちゃんと指導すればできるっていうことを一般の方にも理解していただける貴重な場であると思いますので、ぜひそうやって参加しやすい雰囲気づくりをしていただきたいと思っております。 では次に、2番の成年後見制度についてであります。 これも先ほどの令和2年になされたアンケートを基に質問させていただきますが、成年後見制度に関するアンケートでは199件の回答があって、その中の145件が成年後見の名称も内容も知らないという回答だったわけです。障害をお持ちの方の全てが成年後見制度を必要としてるわけではありませんし、被後見人となるわけではありませんが、ちょっと何か多いなというイメージです。普及啓発にどのように取り組んでいくのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 確かにちょっと高い数字であります。この制度自体が成年後見制度という言葉で、どういう意味だということになると思います。言葉をどうこうするというのは、これはうちだけの話でもありませんが、結局制度の仕組みがなかなか御説明が難しいということもあります。利用したくても取っつきにくいということもあるんだろうと思いますので、そこはちゃんとこれから広報を、もっと分かりやすくさせていただく必要があると思っております。 ややもすれば取っつきにくいんで、どういう制度なんだろうという疑いの念を持っていただくことは本意ではございません。そういう意味におきましては、実はこの4月1日に権利擁護センターを開設をする予定でございます。これは、権利擁護ネットワーク懇談会という会が組織されておりますが、こちらの方ともいろいろ御支援もいただき開設の運びとなっているところでございます。分かりやすくする、そしてまたおっしゃったように必要じゃない方もいらっしゃいますので、そういった方々には必要ないとは思いますが、でも必要とされる方もいらっしゃる。そういった方により分かりやすく、より利用しやすくという形で、その周囲の方もいらっしゃいますので、御案内し、そして市民の皆様にも、市民後見ということもございますので、理解いただき御協力いただくような体制づくりをしていこうと考えております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 多分、成年後見が必要となると想定される方であれば、説明が必要なのは保護者の方であるとか親族の方だとかそういった方になると思うので、きちんと説明を聞いていただく機会があれば、これは理解してもらえるのではないかなと思います。ぜひ次回のアンケートではもう少し減るようなことも考えていただきたいです。 成年後見は、こういった障害のある方だけではなく、例えば認知症の方も該当しますけれども、後見人として、先ほど市民後見のお話を市長にしていただきましたが、今は家庭裁判所から選任されるのは弁護士や司法書士さん、専門家の方がほとんどでありますが、専門家以外の、先ほどおっしゃられたような市民後見、あるいは法人での後見、社会福祉協議会での受託であるとか、そういった後見人の成り手の確保というのは高梁市ではどのようになってるでしょうか、御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 成年後見制度という活動の理解というものが難しいと申し上げました。と同時に、後見人となっていただく方についても、専門的な方、さっき申し上げましたネットワーク懇談会の皆様方、そういったある一定の知識なりそういったものをお持ちの方がなっていただくような形でございます。さっき申し上げました市民後見人の方も少なからず活動していただいているところで、今13名の方に市内で登録をいただいているというところでございます。これは岡山県の場合は、大体それぞれの市町村単独で後見制度というのをやっております。他県では広域的に取り組んでるところもあります。県内で申し上げますと、数の多い少ないというのは判断が難しいところではありますが、ある一定程度の方がこうした理解をいただきながら活動をいただいてるという理解をしているところでございます。 ただ、まだまだ親族後見とかいろいろございますので、制度自体を周知させていただき、そしてより多くの方が権利擁護といいますか、自分の身近なところの判断になると思いますので、そうしたことが適切に行われるようにしていかないといけないと考えております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 新年度から設置される権利擁護センター、あるいはネットワーク懇談会の中で、必要とされる方に必要とするサービス、適任の市民後見人の方であるとか専門家の方が必要な方に適切に行き渡りますように提案をいたします。 続いて、(3)番です。防災や災害時の避難場所や方法は、障害のある方に十分周知されているかということです。これも先ほどの令和2年のアンケートでは、あなたは風水害や地震等の災害時に独りで避難できますかという問いに対して、243件の回答のうち174件、7割以上ができない、または分からない。家族が不在の場合や独り暮らしの場合、近所にあなたを助けてくれる人はいますかという問いに対して、235件中140件、6割がいない、または分からないと回答されてるんです。 平成30年7月豪雨から3年を迎えようとしていて、議会でも要支援者の避難については執行部と多くの議員がこれまで議論してきたと思います。現状と今後の取組について御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 障害者の方の災害時の支援システムということでございます。 アンケートの結果は議員申されたとおりであります。不安というものを健常者より、より一層強くお持ちなんだろうなということを思うところでもございます。 これは大雨が発生したときにということで、今、災害時支援システムというのを動かしております。これは高梁市の自立支援協議会の協力もいただいて動かしているシステムであります。簡単に申し上げますと、レベル3の災害の状況になったときに、市から障害者総合相談センターへ第一報を入れて、そこから関係機関なりに回って、それが最終的にまた市のほうにフィードバックされてくるということであります。そのシステムを使うことによって障害者の方に安心してください、こうしていきますからねという形で御連絡ができるという体制づくりであります。 そういう中のシステムをよりもっと安心していただけるための対応というのが、これから取り組まなくてはならないところなのかなとは考えてるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) その支援システムは理解しますが、ただ、市と障害者総合相談センターと各事業所、施設、それから利用者の皆さんという、多分そこだけの情報のやり取りなんだと思うんです。そういうクローズされた中で行われていると、隣近所に住んどる人らは心配に思ってても、どういう対応をされているのかが全く分からない。個人情報の面もあるとは思いますが、災害で生き死にが関わるような場合には生命、身体のほうが優先されると思います。例えばそのシステムの情報を民生委員さん、福祉委員さんであるとか地元の消防団であるとか、そういったどこかと連携する必要があると思います。そのことを周りの方も、私は情報自体は知らないけど、障害のある方は民生委員さんがそういうときには連絡しているということを把握していただいておく必要があるのではないかと思いますが、どのようにお考えですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 非常に大事な点だと思っております。 民生委員児童委員協議会におかれては、災害時に一人も見逃さない活動ということで既に取り組んでいただいているところでございます。災害時支援システムの中に民生委員さん、それから平成30年7月豪雨のときもそうでありましたけど、最前線に立っていただいたのは消防団の力であります。そうした消防団員の皆様方との連携というのは、これは絶対必要だと考えているところでございます。 ただ、これは個人情報ということになりますので、そこは今度は障害をお持ちの方、または御家族の方の御理解をいただくということも必要でございます。そうした御理解をいただいたならば、常日頃からそういった方々に対してどういうふうに動こうかということも相談ができるわけです。情報をいただけない場合は、本当に災害が起こったときしか動けないということもありますので、できるだけそういった、個人情報といえども御理解をいただきながら、万一のときに備えるという、みんながそういう気持ちを持っていただく、理解をしていただくということはまず率先してやらせていただかねばならないことだと思っております。御指摘をいただいた民生委員さん等については、今後ぜひその中に入っていただき、同じように共有の活動をしていただこうと考えてるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 私も、御近所の民生委員さんに見守りをされてる方お一人お一人がどうかということまでは聞きませんし、聞いてもお答えになりませんけれども、民生委員さん個々で一人一人見回って情報を集めていらっしゃるのが現状です。こういうシステムがあると分かればさぞかし助かるんだろうなと思いますので、そういったお立場のある方にはきちっとこういうことはお伝えいただきたいと思いますし、そうしていただくことを提案いたします。 そしてまた、防災ラジオの際にも課題になりましたけれども、聴覚や言語機能の障害のある方が直接消防や救急に助けを求める。これは普通の携帯電話とかそういう携帯を持っとられても難しいわけですけども、そういった場合に通報する手段というのはどのようにお考えですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 聴覚、言語等に障害をお持ちの方ということになりますと、自然災害が発生するときじゃなくて、例えば近隣火災であるとか救急の要請とかといったことがあると思います。今スマートフォンの画面から状況を得ることもできますので、簡単に今どうですよというのをお伝えしていただく。それとGPS機能がありますので、携帯電話によって自分がどこにいるとかそういったことも、我々が把握することができるようになると考えております。これも今年の4月からでありますが、Net119緊急通報システムを稼働させることといたしておるところでございます。これもまたしっかりお伝えをしていかなければなりませんが、御自身でお持ちのスマートフォンとの連動という形になりますが、それによってより安心を増していただくことができるんではないかなと思ってるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) ぜひ周知のほうをよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時49分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時58分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 ここで、執行部より発言の申出がありましたので、この際許可いたします。 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 議長の許可をいただきましたので、発言の訂正をさせていただきたいと思います。 先ほど石田議員から御質問いただきましてお答えをさせていただいた際、たかはし障害者総合相談センターと障害者就業・生活支援センターが4月に移るんで一緒になりますという御回答をさせていただきましたが、障害者就業・生活支援センターのほうは4月から移ります。障害者総合相談センターのほうは、若干施設の改修等を新年度にお願いしておりますので、9月までには改修を終えて移るということでございますので、それ以降、一緒の活動をさせていただくということでございました。訂正しておわび申し上げます。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) それでは、引き続き質問を求めます。 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) それでは、4番の教育についての質問に移ります。 県立高等学校の中には、生徒数の減少であるとか、岡山市、倉敷市、都市部の高等学校への志願傾向の高まりから、募集定員を充足しにくい学校があるわけであります。岡山県では、岡山県立高等学校教育体制整備実施計画を策定されています。この計画の中で平成30年、2018年3月から平成40年、2028年3月まででありますが、県内で中学卒業生が約2,000人減少することが見込まれております。 県立高校はさらに小規模化が想定されますし、逆に地域での地元高校への期待は相変わらず高いわけであります。高梁市と新見市から成る備北地区では、平成30年3月末で県立高等学校の定員480名のところ、中学校卒業生が550名であったものが、令和10年には中学校卒業生が375名と推計されております。県内で最も中学卒業生の減少が見込まれている地域でもあります。 そこで、平成26年10月、県立高校が将来にわたって存続することを目的として、高梁市県立高等学校の在り方を考える協議会が設置されたわけであります。平成30年5月が最後の会議であったと思いますが、県への要望事項がございました。これについての回答がどのようになっているか、御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 要望事項ということでありますが、これはかなり量がありました。そのうちのいろんな項目について、それぞれお答えさせていただきます。 まず、市内の2つの県立学校、これを残し、しかも学科も残してほしいという要望につきましては、高梁市が要望し、それを県が返すという形は基本的には取れません。県の計画は全部の市にまたがっておりますので、県の実施計画というものがありまして、それが答えになっているという状況でございます。 まず、学校の存続については、第1学年の生徒数が100人を下回る状況が令和5年以降2年続いた場合には、再編の対象とするということ。また第1学年の生徒数が80人を下回る状況が令和5年以降2年続いた場合には、翌年度の生徒募集を停止するというものでございます。 また、要望の中で全国募集の定員のパーセントを上げてほしいということでありまして、当時5%でありましたが、それに対しましては5%から10%に引き上げており、さらに募集定員が40人未満の科につきましては20%までということ。また募集定員に足らないときには、その足らない分は全て全国募集にしてもよいというようなところまで非常に緩和されているところであります。 また、教員定数の改善でありますとか、予算の要望等につきましては、これはかなり厳しいもので、具体的なものは返っていない状況にございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) なかなか高梁高校、城南高校だけにというふうな回答はないのだろうと思いますけれども、先ほどおっしゃられた基準というものは年限を区切ってこの実施計画の中で明記されてあるわけであります。令和6年から再編整備を進めていくということであると思います。備北地区というのが、先ほども申しましたように、中学の卒業者数の減少が最も激しい地区でありますけれども、高梁市としてどのように対応されるのか、当時の協議会の中では市として対応する幾つかの項目が挙げられていたと思います。これまでもしていただいたこともあると思いますが、御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 高梁市の対応ということで、これはかなり量がございます。幾らかその中のものを紹介いたします。 まず、城南高校に関しましては、全国募集をして生徒数を増やしていきたいというようなことで、市としては、これに対して、寮に入らない生徒もおります。土日もいようと思いましたら寮は土日が閉まりますので、そういった場合のアパートの世話でありますとか、それの管理人的な方を紹介したりというような支援をしております。城南高校は、今の1年生は2人、それから今度入試を受ける生徒は1人というふうにお聞きしておりますが、全国的に割と募集してもゼロ人が多い中で、それなりの実績は上がりつつあります。 また、高梁高校につきましては、これは学区がありますので、よそから取ってくるという話ではございません。魅力的な教育内容、あるいは進路等をしっかりと実績を上げて生徒を集めるという方向になると思います。例えば方谷学というような形で地域の探求学習を、市役所でも6課が絡んでおりますけれども、そういう学習の支援をしたり、あるいは小・中・高・大、高梁市での一貫教育の中で中学校や高校と連携をいたしまして、例えば高校から中学校へ出前授業をしたり、あるいは説明会を行う。またはオープンスクール等でしっかりと交流をするというような形を取りまして、実績を伝えたり、あるいは生徒の魅力、中学生の魅力を伝えるというような形を取っております。 また城南高校では、この前も花火のクラウドファンディング等もありましたけれども、そういった高校生の主体的な活動について、市のほうも応援してそれを助け、しっかりと高校生が充実した高校生活を送れるようにする、そのような取組もしているところではございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 先ほどの県への要望事項とは別で、この協議会の中で挙げられたこととして、私も平成26年の12月議会で質問をさせていただいたんですけれども、寮の改修であるとかそういったことが市が支援する事項として挙げられておりました。当時、平田教育長さんが御答弁してくださったわけですけれども、前向きな答弁、必ずしも市だけでするんではなくて、しっかり県にも要望していくというふうな御答弁をいただいたかと思います。この件についてはどのようになったでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 寮の改修につきましては、当時、寮がもう少し多くの生徒を引き受けたいということでありますとか、冷房がなくてとんでもなく暑い中で生徒が生活してるというようなあたりが問題でありました。そうした中で、1つは、今まだ定員を満たしておりません。特に女子寮等は七十数名に対して十数名という形で部屋が空いておりますので、それともう一つ、冷房のほうもつきましたので、これにつきましては一定の要望は満たしてるということで、現在は様子を見ているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) これは財源との兼ね合いもありますが、今でも遠距離通学の方がほとんどであります。周辺の高校でもなかなか寮を備えている高校はございません。競争というわけではないですけれども、城南高校さんと高梁高校さんで共同で使ってるものですから、高梁市地域での県立高校の大きな一つの魅力になり得るものだと思いますので、ここは財源と相談してまた継続的にお考えいただきたいと思います。 それから、先ほど方谷学のことで市役所の皆さんにもいろいろと御協力をいただいておりますし、発表会にも来ていただいております。前回の協議会の中で、市でしていただきたいということの中に、協議会の中に専門委員会を置いて調査研究をする。あるいは窓口となる職員さんにいてもらえないかということがあったと思います。その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 まず、窓口につきましては、教育委員会の学校教育課が窓口という形で高校にも知らせ、そこから市の様々な課あるいはほかのところへも連絡を取るような形をしております。 専門委員会等につきましては、現在のところ、先ほどまで申しましたように、具体的には動いておりますので、今の状況でいけるのではないかというような見通しは持っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) 市は、高校、大学が管轄以外ではあるけども、それを市の教育大綱の中に取り入れてやっていただいているわけです。ただ、そこが高校側の受け止め方と、もし擦れ違う部分があったとすれば、私がこういう場でも申し上げますし、もっと有効に動けるように、言い方が難しいですが、考えていただきたいなと思っております。 ただ、高梁市に高梁市にと言っても、進路を考えるに当たっては児童・生徒の自己実現ということが最優先であると私も思います。高梁市内の中学校を出たんだから高梁高校か城南高校じゃないといけないというのは、それはないんだろうと思います。ただ、高梁市内の高校の魅力化が図られて、本市自体の一貫教育の推進にも寄与するものであれば、望ましい教育を行っている市内の県立高校に進学させるというのは本市の教育大綱にも合致するものであると思います。 昨日、オーストリアから帰られた木口雄人さんのピアノリサイタルを聞くことができました。才能と努力で海外へ活動の場を広げられていらっしゃるわけですが、ふるさとがあるからこそ彼も輝くことができたわけであります。このふるさとを守る価値、守る面白さということは子供たちにも伝えることはできると思います。このことについては、教育長、どうお考えですか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 15歳から18歳という恐らく人生の中で一番多感なといいますか、そういう時代を高梁市で過ごし、その中でしっかり勉強や運動や様々なことをしてくれるというのは、これは将来、例えば高梁市へ帰るとか帰らないとかそういうことも含めて非常に大きなことだと考えております。県立高校ではありますけれども、そういうところへ市のほうからもしっかりと支援をして、地域学習でありますとか、あるいは他の大学や中学校あるいは小学校との交流でありますとか、様々な体験を高校生にしてもらい、そしてその中でしっかりと育てていきたい、そういう高校生を見て中学生が、高梁市の高校へ行きたいという形をつくれれば最高だと思うとりまして、そういうことに努力をしたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 石田芳生君。 ◆9番(石田芳生君) ありがとうございました。これで私の質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで石田芳生君の一般質問を終わります。 ここで、答弁者の入替えを行いますので、そのままでお待ちください。 暫時休憩いたします。            〔政策監 前野洋行君 退席〕            午前11時14分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時16分 再開            〔産業経済部長 大福範義君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、石部誠君の質問を願います。 石部誠君。            〔10番 石部 誠君 質問席〕 ◆10番(石部誠君) 日本共産党の石部誠です。 今回は新型コロナウイルスそしてトイレのまちづくりなどについて質問をさせていただきます。 それではまず、新型コロナウイルス関係のことですけれども、今までに何人もの方が質問されています。4つの項目について前もって質問の計画をしてたわけですけれども、1番、2番については今までの答弁等で理解できたし、市民の方にも周知できただろうというふうに思います。3番、4番をまとめて質問させていただこうと思います。 それでは、そもそもワクチン接種の実施体制についてですけれども、接種計画は自治体がつくります。予約システムの運用や接種会場への移動など、こういった体制の整備に関わるお金については国でありますけれども、計画自身は自治体がつくるようになっています。 そういう中で、今までお聞きした中で若干深掘りしてみたいと思うところが、1つは医療機関の体制、これは先ほど石田議員が質問をされました。日常の診療に影響が出ないようにするのは当たり前でありますが、総社市では接種に関わる方への協力金が計画されていますが、高梁市ではどのように考えていますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 協力金についての御質問でございますが、新年度予算のほうに新型コロナウイルス感染症対応医療協力事業といたしまして協力金を4,000万円計上いたしております。これは、コロナ禍におきまして地域医療体制を維持していただいております医療機関、あるいは医療従事者等を対象としているものでありますが、この協力金にはワクチン接種事業についての医療機関の御理解や御協力に対する要素も含んでるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 総社市では、接種に関わる方ということで、直接、金額も明記されていますが、高梁市ではまだそういう個別のことは考えずに、対応される医療機関、これは先日の質問の中で20の医療機関が今のところ協力してくださるということで、そこにお金を出すという認識でよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 ワクチン事業に限らず、コロナに関する様々な対応、対策につきましては、これまで医師会あるいは医療機関との調整や協議を継続的に行ってまいりました。この協力金につきましても、計画する中で医師会との協議も行いまして、御意見や御意向等、ワクチン事業のことも踏まえて当初予算へ計上したものでございます。 これらの大まかな配分の考え方につきましては、ある程度医師会と調整ができてるところでございますが、詳細な制度設計、金額等については現在協議中でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 分かりました。コロナの関係でいえば、多くの方がこういったことに不安、心配、そして毎日の暮らしの中で大変です。医療従事者の方に関しても、できるだけ広く浅くしていただけるように調整していただければと思います。よろしくお願いいたします。 それからもう一つが、接種したいが会場に行けない方について質問をいたします。 訪問接種を医師会と相談するというのが先日の答弁の中でありました。もう少し具体的にどういったことをイメージされているのか教えていただけたら。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 先日、答弁にもありましたとおり、訪問診療での接種も可能とされておりまして、在宅の高齢者などに対する接種方法として実施を考えているところでございます。 ただ、ファイザー社のワクチンにつきましては、御承知のとおり、取扱上、様々な制約がございます。医療機関あるいは医師会においても十分検討していただこうというふうに思っていますので、具体的な適切な対応等も含めて今後調整を図ってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今前提にあるのは訪問診療をしている方のみでしょうか。それ以外の方もこれから検討の範囲に入ってくるということでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えさせていただきます。 今、前提は訪問診療を基本としておりますが、それを広げるためには、医療従事者医療機関との調整、あるいは先ほど申しましたように、今回のワクチンは非常に輸送に制約が多い、そこら辺の課題をクリアする必要があります。そういった点も含めて、今後どういう方法を取るべきかということについても考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 接種は受けたいけれども受けれないと言われる方、いろんな方が想定されます。できるだけたくさんの方が、訪問診療を受けていらっしゃる方以外でも受けれるような形を考えていただけたらと思います。 それからもう一つ、タクシーの計画があります。帰宅時1,000円というのがあります。これも、接種したいが会場に行けない方の足等のことになってくるんだろうと思うんですけれども、この1,000円についていえば、例えばタクシーチケットを出すこと自体が、高梁市のタクシーの台数があって、それで時間差で接種を受けます。そういった中でどうやって送迎ができるのか、本当にタクシーのチケットが高梁市の実情に合っているのかどうかといったところはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 今、タクシーの台数等も限りがあることでの御質問であろうと思いますが、市内3社の状況を申しますと、1日当たり二十数台が運行可能ということで、利用時間が集中しますと利用できない人が出てくる可能性というのは思っております。したがって、利用案内のお知らせでは、あらかじめ運転免許をお持ちでない方や運転に不安のある方、そういった場合に限って御利用いただくように周知してまいりたいというふうに思っております。 また、お待ちいただくことがあるということも十分御理解いただきますようお知らせもしてまいりたいというふうに思ってます。 また、これは通常行うことがないタクシー事業者間での配車連携についてもお願いしてるところでありまして、今後ともタクシー事業者、医療機関と連携し、工夫して実施してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部議員、ちょっと整理させてください。 ◆10番(石部誠君) はい。 ○議長(宮田公人君) 1番と2番の質問は割愛ということで承りました。 ◆10番(石部誠君) はい、そうです。 ○議長(宮田公人君) 今、3番、4番、タクシーの関連というのは、高齢者や障害者に……。 ◆10番(石部誠君) 質問の4番のところです。 ○議長(宮田公人君) はい、分かりました。 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) なかなか大変な中で、あるもので賄っていくということで大変苦労されてるとは思います。接種したいけど行けれない方にどうやって行っていただくかというところは先ほどの質問等の中でも、人数の把握でいえば70%が受けるであろう。そして1,500回程度、そして医療機関で受けるのが1,350回、個別接種は150人というふうなシミュレーションを今なさってるようにお聞きしました。もう少しこれが日にちが迫ってくれば具体的になってくるんだろうと思いますが、ともにそこのところは頑張っていきたいというふうに思ってます。これで1番の質問を終わらせていただきます。 2番目のトイレのまちづくりについてであります。 トイレのまちづくり事業計画の理念と、今後の公衆トイレの廃止と新設計画についてお尋ねします。どういった計画をお持ちでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 公共トイレの整備事業につきましては、平成25年度に市内の公共トイレ164か所の調査分析を行いまして、整備計画を策定したところでございます。 理念ということでございますが、市民が愛着と誇りを持って住み続けたくなるまち、観光客がまた訪れたくなるまちにするために、ただ単にトイレの整備を進めるということだけでなくて、公共トイレを都市空間や地域における重要なアイテムの一つとして位置づけ、その役割と意義をしっかりと検討した上で計画的に進めるべきであると考えております。 具体的に申し上げますと、主に市民が利用されるコミュニティー型トイレにつきましては、地域性や周辺環境に配慮しつつ、地域住民の利便性の向上であったり交流促進につながるようなものが理想であると考えております。また、観光客を中心とした外部の方が利用される観光地型トイレにつきましては、どんなにすばらしい観光地でありましても、トイレの印象で訪れたときのイメージが変わってしまうという観点で、観光地の持っているイメージや景観にマッチしたものでなければならないと考えております。もちろん両者とも機能的で清潔感があるというのは大前提ではありますけど、具体的には洋式化でありましたりバリアフリー化を最低限進めていくべきであろうと考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 僕が紹介するのもおかしいんですけど、観光地のトイレに求められるものということで御紹介をさせていただきます。 高梁市の職員の方と田中大朗建築都市設計事務所の田中大朗さんの対談ということで、これはネットで見たんですけれども、ここの中で今言われたとおりのことが書いてありました。高梁市の近藤隆則市長は、トイレからのまちづくりを提唱しています。ほかの観光地を視察しているときに、にぎわっているところはトイレもしっかり整備されていることに気づいたんですねということで、これは近藤市長から直接、議場でも僕は話を聞いた記憶があります。 そういう中で、今、大福部長からお話がありました164か所あるトイレがどういう状態なのか、まずはきちんと把握しようということになりました。周りの環境や使われ方、構造や処理方式、便器の数、清掃状況、そして平面図まで細かいチェックシートのフォーマットを作って、調査研究チームで徹底的に調べましたということがありました。これが今、先ほどあった、計画をつくったと言われたところです。 それで、この計画に基づいて今どういうふうにこれが進んでいるのか。さっき言われましたが、トイレは機能的であること、清潔であること、バリアフリー化をしないといけないということでありました。ここは具体的にはどういうふうに今進んでいるでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 この計画によりまして、平成26年度に城見橋公園の駐車場にありますトイレの改修を行いました。また、平成29年度には宇治公共トイレも改修いたしました。そのほかで申しますと、改修でございますけど、ふいご峠駐車場のトイレも洋式化を図っております。 以上のように整備のほうを進めております。以上です。
    ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 全てのトイレ164か所はよう見て回れないので、実は先日高梁市街地近隣の10か所程度回って見ました。特に今言われました城見橋、宇治、そしてふいご峠、それから今度の計画には吹屋のトイレがまた出てくるんだろうというふうに思っています。観光地にある、外からのお客様が来られるところについては整備が行き届いているっていうか、整備が次々進んで本当にきれいです。掃除もよくできている感じがしました。ただ、例えば体育館とかコミュニティー型のトイレでいうと、洋式化はしてるけどウォシュレットがついていない。それから、汚れているところがあるんですよね。トイレを使って汚れてるんじゃなくて、掃除ができてない、クモの巣が張ってるとかみたいなことが現実にはあります。 いろいろお話を聞く中で、例えばトイレの掃除をお願いしているところが、トイレの便器の掃除は請け負ってるけど、トイレを部屋として見てないというんですか、トイレのドアを入った中全体の空間としての清掃を請け負ってるんじゃなくて、便器や手洗いの掃除だけしか請け負ってないというような認識があって困っているようなところもありました。 こういったことが次々あるんですけれども、164か所調査をされて、こういうコミュニティー型のトイレについての計画というのは、具体的にはどういうふうになって、それ以降どのように改善されてきたでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 今後の計画として、議員申されましたように、昨年6月に日本遺産に認定されました吹屋ふるさと村のトイレの整備を予定いたしております。コミュニティー型のトイレでございますけど、利用状況や必要性、老朽化等を見ながら改修のほうを進めていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 改修等を進めていきたいというのは、まだ計画がないというふうに受け止められるような答弁でもあるんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) 観光地を中心にはやっておりますけど、利用人数でありましたり利用形態、そういうものを加味して計画的に進めていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 僕が見たときと、大福部長が見られたかどうか分かりませんけど、調査研究のときと、調査研究に行くと言ったから掃除をして待ってたようなことはないんだろうと思うんですけれども、そこはきちんと見ていただきたい。 そして、市民の利便性ですよ。毎日の暮らしに関わるわけです。特に体育館なんかは、たくさんの方が今コロナ禍でも使われているわけです。こういったところが快適に使える。それから、こういったところは、それこそシーガルズなどが来られるわけですから、多くの外からの人も来られるわけです。もっと、それこそ城見橋のような、宇治のようなトイレが僕はついてもいいんじゃないかって思います。 それで、この対談の中で田中さんが言われてる言葉に僕は非常に感銘を受けたので、紹介させていただきます。 別の施設を附帯させるだけでなく、トイレの整備計画ですよね、トイレをどうきれいに管理するか考えていくことも一つのまちづくりにつながるのではないでしょうか。要は、地域の人とどういうトイレにするのか、どうやってまちづくりをするのかということを考えていくことが人や地域をつくるのではないかというふうに田中さんは言われています。近藤市長、これはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 当時の状況といいますか、そういったことを補足で説明をさせていただきたいと思っています。 もともと平成25年にその計画をつくった際には、東京大学の出口先生が中心となって計画策定をお願いしたということがあったと思っています。そもそも先生には高梁市都市ビジョン街なか編とそれから地域編をつくっていただいた経過がございますので、高梁市のことを、実情も含めて非常に地域のことをよく御存じだということでお願いをいたしたところでございます。 その結果、164か所のトイレを緊急性を有するものとか将来的には改築をすべきもの、当面の間は耐久性があると判断するもの等々に分けたというふうに記憶をいたしております。早急に整備をするものにつきましては、先ほど大福部長が申し上げましたようなトイレを中心に、基本的には観光型のイメージが深いと思いますが、この理由としては、例えば今度吹屋のトイレを改修させていただきますけれども、経済効果というのを市としてはどうしても考えてしまいます。それともう一つは、吹屋の場合は財源が確保できそうだということもあります。 こういったことから、どうしても先行するのはそういった地域振興に直結するようなトイレが出てくるのもやむを得ないというふうには思っておりますけれども、かといいましてコミュニティー型のトイレを疎かにするという考え方ではございません。宇治のトイレは、どちらかというとコミュニティー型でもございます。そういう構成もしておりますが、今議員言われてましたように、造るときから宇治の方も入っていただいていろんな考え方を出していただきましたが、それだけではなしに、造った後どう管理をしていくかということも地域の方に参画をいただきたいという思いを市は持っとるわけでございます。 しかしながら、今までの議会で言われておりますけど、高齢化が進んで、最初は我々がやろうというふうな思いを抱いていただいた方も、実際に手が届かなくなった、できなくなったというところもございます。それをどうするかというのはこれからの課題だろうと思っております。1つは対策としては、そういったトイレであまり利用がないところについては廃止をしたというのも実際、三、四例ございます。どの方法がいいのかというのはいろんな方のお知恵をいただきながら、今後の対応を進めてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 詳しい説明ありがとうございました。 東京大学教授で柏の葉アーバンデザインセンターのセンター長である出口先生というところへ相談をされてそういった話になってくる中で、最終的には、今、副市長が言われました、まちづくりにも関わることになってきてる。 トイレって、人の生活と切っても切り離せないものです。高梁市の市街地の観光地域にあるトイレでも、観光施設と言われるところのトイレでも、いまだに洋式化が進んでないところ等があります。こういったところが164か所あるわけですよ。 それで、先ほど言いましたように、副市長は費用対効果という言葉は使いませんでしたけれども、要望とか管理とかという話で出てきたんですけれども、例えばお城のところとか宇治とかのトイレって数千万円のお金がかかってるわけじゃないですか。それで、掃除とか改修って数十万円単位、ひょっとしたら数万円単位でできることだってあるわけですよ。それを同列として1、1と数えるんじゃなくて、そこはきちんとまちの隅々までやってほしいなと思います。 具体的には、見てきたところを一つ一つここで個別に言いたいんですけども、そこに関わってる方たちのこともあるので、1点だけ紹介をさせていただく。 紺屋川のトイレ、ここは本当にきれいでした。ところが、障害者トイレのドアが非常に重たいんですよ。障害者の方がとても開けれるようじゃないんで、これは調整ですぐ開け閉めできるようになるので、このことはひとつお願いをして、次の質問に移らさせていただきます。 駅のトイレについてであります。 備中高梁駅にはトイレがなくて不便であるという話をお聞きになってますでしょうか、聞いてないでしょうかという素朴な質問をまずお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 私自身は聞いておりません。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ちなみに、近藤市長、聞いてますでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 私は、造るときからの話でありますが、いろんな形で聞き及んでるところはございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 初日だったかな、森上議員の一般質問の中で、CCC、要は駅ビルの関係でトイレのことが、不便だというのが出ました。 私自身が先日、これはJRの駅の窓口が無人化になるということで、これは実は宮田好夫議員とも一緒に街頭から宣伝などをさせていただいたんですけれども、このとき駅の周辺の方とか関わり合いのある方から、それよりもトイレのことをどねんかしてくれっていうふうに言われたんですよ。 それで、JRの窓口の無人化のほうが私自身も、これはこれと別の問題で大変だと思うんですけれども、トイレの問題でいうと大きく変わってきたなって思ったのが、駅の橋上化のときにJRとの話合いの中で、トイレが間に合わない場合は駅の職員のトイレを使ってもいいという話がやり取りの中でありました。この間、この質問をするためにJR西日本に問合せをしたら、基本的には今は駅の職員のトイレは使えません。要は、あそこの事務所の中に実は職員用のトイレはあるんですよ。備中高梁駅にお勤めの方に確認をしたら、今は無人化関係でそこにいつも人が大体いませんと、そもそも。そういったこともあって、そこに入れるようにはなってませんし、お貸しすることはできませんというふうに変わってきてます。 そういった中で、備中高梁駅のトイレでいえば、図書館ができるときに、2階の奥のほうにあるとか、スタバの奥ですよね、図書館は。だから図書館が閉まったときにはそこのトイレが使えないということで、1階まで降りていかないといけないというふうになっています。 このことでいうと、近藤市長、トイレは必要ではないでしょうかね、備中高梁駅にも。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 社員用のトイレの使用にということでございますけど、備中高梁駅に確認いたしましたところ、通常でありましたらセキュリティーの関係で使用不可ということでございますが、ホーム上で体調を崩されるとか緊急のことがありましたら借用可能と回答を得ております。みどりの窓口が廃止されましたが、駅係員は常駐しておりますので、不在の場合でもインターホンを押していただければ、対応のほうはさせていただきますという回答を得ております。 ちなみに、今まで実績的には社員用のトイレの使用はなかったと聞いております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) もちろんそうですよ。どこにも書いてないから、そういったことが使えるというふうに認識した人しか使いませんもんね。 私自身は、ほかの駅では実は職員用のトイレを借りたことが2度ほど過去にはあります。声をかけたら中に入れていただいて、現実に使わせていただく、切符もなしで入場券もなしで中に入って出るなんていうのは可能でした。そういうふうなことでも後退をしてきてます。 私が今質問したのは、必要ではないでしょうかっていう質問なんです。それで、備中高梁駅の構内には、JRとの関係でなかなかハードルは高いんでしょうけれども、トイレを造ってもらおうということにはならないんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 岡山県内のJRの駅で、岡山駅、倉敷駅には改札を入ったところにトイレはありますが、ホーム上にトイレがある駅はございません。備中高梁駅でいいますと、今議員申されたように、東西連絡道の西口の1階のトイレと図書館の2階にトイレがございます。伯備線でいいますと、電車の車両にもトイレがついております。利用されるときには事前に、今言いましたように2か所のトイレを使っていただくか、電車の中で御利用いただければと思っておりまして、これ以上トイレを整備するような予定はございません。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ホームにできなければ駅の構内で、または僕は連絡道を使ってでも物理的には可能であろうというふうに思います。要は、その気持ちがあるかどうかというふうに思います。トイレでまちづくりということであれば、ぜひこのことを受け止めていただいて。 どこだったかな、7万人ぐらいの都市で多目的トイレがちゃんとあるところもあります。日本で一番最初にホームに造ったっていうのを高梁市でやったら面白いなと思ったんですけれども、どうも日本で一番最初にはなりそうにありません、小さい駅でですよ。ぜひこのことはこれからも検討していただきたいというふうに思います。 それでは、3番目の質問に移ります。 阿部地区井谷ハイツの陥没についてであります。 これについていえば、平成29年、2017年秋に私自身が、ちょうど宅地の陥没と道路の陥没とがあって、担当課に来ていただいて、そのときに地下水流との影響でそういうことが起きてるということが分かりました。過去には、同じ地下水流でほかのところにものり面の腹が出たりとか水が出たりとかということもあって修繕をしていただいております。 そのときにできるできない、やるやらないという話があったんですけれども、副市長にこれはお尋ねをしたいと思うんですけれども、1点だけです。 現状では今関わり合いがある住民の方と、一応こういった工事の方法でやろうということで合意も得てます。市民の方も地域の方も一応安心であるということになってます。ただ、1点不安なのが、今後もひょっとしてまた同じようなことが起きるかもしれないということでした。私自身が住んでいる井谷の上の住宅で同じようなことがあったときに、当時、副市長が市の責任において改修を行うというふうに言われました。今回の件もそういう認識でよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 議員さん、状況はよく御存じだというふうには思っています。ちょっと時間がかかりましたのは、地下のことで水のことですので、原因がどこにあるのかということを突き止めないと、ただ単に上の舗装をし直したというだけではまた再発のおそれがあるということで、綿密な、ボーリングをしたりいろんな地質調査をしたという経過があったというのは、御理解をいただきたいと思っています。今後につきましても対応としては、丁寧な対応を心がけてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 以上をもって私の一般質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで石部誠君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午前11時52分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開            〔政策監 乗松晃生君、市民生活部長 赤木和久君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。            〔11番 三村靖行君 質問席〕 ◆11番(三村靖行君) 11番の三村でございます。 今回は3点の質問を予定いたしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず最初に、小・中学校のいじめ問題対策についてでございます。 この問題は以前から何人かの議員さんが質問されておりますけれども、学校、市教委において永遠の課題とも言ってよいのがいじめ問題でありまして、これは切り離すことはできません。このことについて本市では、どのように対応しておられるのかお伺いいたします。 まず最初に、1番の暴力行為、不登校、いじめの認知件数をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 暴力行為、不登校、いじめの認知件数でありますが、まずこれは1月末現在でお願いいたします。暴力行為は小学校が3件、中学校が1件。不登校は小学校が5人、中学校が31人。いじめの認知件数は小学校41件、中学校7件でありますが、いじめは毎月やっておりますので、2月が入っておりまして、これで小学校が44件、中学校が8件ということで、いじめだけは2月末でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ありがとうございます。 今お聞きしました中で、いじめの件数が44件と8件ということを今言われましたが、非常に数が多いなというのが第一印象でございます。いじめにも範囲があると思うんですが、この範囲はどのような状態をいじめと捉えておられるのか、そこら辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) これはいじめ防止対策推進法の基準にのっとって考えております。一定の人的関係の中で児童が心身の苦痛を感じているものという定義なんでありますが、これを件数でカウントしているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 苦痛を感じていたらそれが1件に入るというふうなことの答弁でございます。 2番目に行きまして、いじめを防止する対策や取組状況、そしてその効果についてお伺いしたいと思います。 まず、対応の現状をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 まず、全体的ないじめの捉え方のところでございますが、いじめは人格を傷つけ、生命、身体または財産を脅かす行為であるというようなことを理解させ、自らの行為の責任を自覚させるという大きな方針がまずございます。また、いじめはどの子も被害者にも加害者にもなり得るという事実を踏まえた上で、児童・生徒が安心・安全に学校生活を送ることができて、普通に授業を受けれるというような授業づくり、あるいは集団づくり、これをやっていくのをまず基本としております。 そうした上で、まず未然防止について、一人一人が大切にされて、または人を大切にしているという経験をしっかりとさせるというようなこと。また発見しませんと対応ができませんので、早期発見に向けて、例えば定期的に無記名のアンケート調査をするとか、あるいは教員もしっかりとアンテナを高くして見ておく。また保護者の方、様々な方から情報が入るように準備をしておく等をしておるところであります。 市教委におきましては、各学校の担当教員を集めた研修会等を行いましたり、またいじめ等の専門的な知識を持っておられる大学教授でありますとか、警察、児童相談所、法務局等の関係機関の皆さんやPTAの代表、また学校関係者を委員とした協議会を年間2回ほど開いておりまして、そうしたところでの情報交換等を行っておるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) そのように対応されておるということでございますが、その対応をされて解決されてるのかどうかをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 大体ほとんど解決いたします。非常に解決が長引いたり、あるいはその解決に向けて様々な取組をしているんですけれども、なかなか複雑な背景でありますとか、あるいはそれに絡んだ様々な考え方等調整がつかずに対応が長引いているという事案も持っております。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 対応されとると思うんです。聞くところによりますと、いじめの問題で支援員を置くと言われたんですけれども、それでいじめが解決すればいいんですけれども、なかなかこの問題は解決しにくいというふうなことを聞いております。いろいろなことで取り組んでおられるのはいいんですけれども、問題は解決することだろうと思うんです。ですから、解決が長引いたりそのままになっとったりすれば、周りの子供にも影響がありますし、教育大綱にはたくましい子を育てるとございますけれども、なかなかそういうふうなところへはいかずに、なかなか厳しい状況になるんじゃないんかなという気がいたします。 例えば支援員1人で解決できなんだら、それを2人、3人とか増やす。いろいろな解決する方法でお願いできんかなというのが私の思いなんです。聞くところによりますと、いじめが終わってそのままずるずるといってなかなか難しい。解決しないうちに例えば学年が上がっていったというふうな状況で、その間にはクラス、学級、同級生のもやもやとしたもんをずっと引きずっていくというふうに聞いとるんです。一番は、解決するためにはどうしたらいいか、それを1人がいけなんだら2人、2人がいけなんだら3人、それからまた専門的な人をお願いするとかできないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 おっしゃるとおり、サポーターという名前で呼んどりますが、支援員を配置しております。それで解決するような問題ではないということも当然考えとるところでございます。 基本的にまず、一次的な対応は学校ということになります。担任だけでなく、校長、教頭、生徒指導等はもちろんでありますが、学校が一丸にならないとこれは到底解決するものではないと思っております。 そういう中で、指導に関しては、被害児童を守るということも当然一生懸命やらなければなりませんし、教育的配慮の下で毅然とした態度で加害児童にも当たっていかなければいけないと思っております。また、学校だけでは対応し切れない問題になってくることもございますので、教育委員会のほうも、私も当然対応いたしますし、担当の者も学校へ入っていきます。 また、犯罪ということも言えると思っております。警察にも相談いたしますし、あるいは弁護士ともお話をすることがあります。そういう考えられる対応を整理整頓して、対応する者が共通理解し、そうした中で当たるように努力していく。 そして、これはどうしても解決しませんと。子供たちの教育環境でありますとか、特に被害児童はこれで学校に来れなくなるとか、全国的な例としては命まで落とすというようなこともあるわけであります。そこには粘り強く取り組んでいかなければなりませんが、先ほど申しましたような形で、全力を挙げて取り組むという形を取りたいと思っておりますし、現在もそうしているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 難しい問題だろうと思います。学校を挙げて、教職員挙げて真剣に取り組んでもらいたいというふうに思います。 前も言いましたが、教育大綱の中には「心身ともにたくましい子どもを育てます」ということで今まではなっとったんですが、この4月からは今度はそこが「心身ともにたくましい子どもが育つ学校教育を進めます」になっとる。前は「育てます」だった。若干トーンが下がっとるかなという気がするんです。なかなか難しい問題じゃろうと思うんですが、周りの生徒もおりますし、学校を挙げて課題として取り組んでもらいたいというふうに思います。小田教育長、期待しておりますんで、よろしくお願いします。 次に、2番目の新型コロナウイルスワクチン接種についてでございます。 去年から1年以上にわたって世界を震撼させている新型コロナウイルス感染症でございます。多くの犠牲者、感染者が出ている状況にあるが、ここに来て若干感染者数が減少しているということでございます。このことによって国民の生活様式そして経済が大きく変化して、厳しい毎日の連続、状況でございます。 それが1年以上続いとるわけでございますが、この解決方法として早いワクチン接種対応が求められております。今議会でも新型コロナウイルス関連につきましては、私で6人目ということで、大勢の同僚議員が質問されております。若干重複するところもございますけれども、そこら辺は許していただいて、ダブっとるところは簡単でよろしいんで、答弁をお願いしたいと思います。 まず最初に、1番、感染症対策の切り札としてワクチン接種が始まっているが、接種予定をお聞きしたいと思います。 国のほうでは大体マスコミでいろいろなことを示されておりますけれども、高梁市ではどうなるんだろうかというのが、なかなか説明がございません。市民の方が一番そこが気にされているところでございます。いつ頃に本市では接種が始まるのか、再度お聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 今、高齢者の接種につきましては、現時点では最短で4月12日からスタートということになっております。ただ、現在のワクチン供給スケジュールにつきましては、これは前にもお答えさせていただきましたとおり、岡山県に4月中には僅かしか参りません。この数量につきましては、県内の高齢者に対しまして約4%分しか賄えないといった状況でございます。 岡山県では、こうした事態を受けまして、まずは高齢者施設の入所者を先行して接種することが検討されておりまして、おおむねそのような方針となったことが先日報道されております。したがいまして、施設入所者以外の高齢者につきましては、高齢者施設の接種がある程度済みましてワクチン供給が安定する時期から本格実施ということになろうかと思いますので、今のところ具体的な時期等については未定ということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 市長の所信では、4月26日の週にワクチンが1,000回分入って500人程度の対応というふうなことを言われましたけれども、聞くところによると、医療従事者を先にするんかなと思ようたんですけれど、高齢者を先にされるということでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 再度お答えします。 医療従事者につきましてはもう既に始まっておりまして、おおむね、先ほどお答えさせていただきましたように、5月10日の週には全ての供給が終わるということでございます。それと並行して高齢者の接種もスタートするということでございます。先ほど議員からお話がありました、高梁市に約1,000回分、ですから人数で500人分のワクチン供給というものは今県のほうで配分を調整されてますが、それについては、先ほど申しましたように、高齢者施設の入所者を先行してやろうということで、今、市内において先行接種する施設の調整に入っとる段階だということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 高齢者をやっていくということであります。 それで、17の施設で接種可能と聞いたんですけれども、この17の施設というのは、高梁市街地の周辺地域を含めての17の施設ということでしょうか。例えば私が住んでおる巨瀬町には病院が2つあるんですが、そこらでも可能なということでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 接種場所につきましては、先ほど17というお話がありましたが、基幹施設も含めますと約20の御協力がいただけるんではないかという予定であります。その中には地域の診療所や医院あるいはクリニックもございますので、全地域ではございませんが、身近なかかりつけ医でも接種いただけるものというふうに思っております。 具体的な医療機関名につきましては、接種券の送付の際に同封させていただく予定でございます。これは接種スケジュール等が決定してない中でありますんで、医療機関名等を発表しますと電話等による問合せが増えることが予想されます。その対応に追われ混乱を招く要因にもなりますので、適切なタイミングで発表を考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 分かりました。 市外に勤務されとる市民もたくさんおられますけれども、この人たちは接種が市外で可能なのかどうか。これは前も質問されたと思うんですが、もう一回お願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 これまでお答えさせていただいたとおり、市外での接種も可能となってます。岡山県におきましては、県内を共同体と位置づけることによりまして、どの医療機関でも接種を受けることができるような仕組みも今検討中であり、その調整も進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 今の状況ではなかなか分かりにくいと思うんですが、最終的に市民の方が2回接種を終わるのをいつ頃想定されておるのか、思いがあったらお願いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 これはワクチンの供給との兼ね合いがございます。現段階では明確に言えない状況でございますが、予防接種法の規定に基づく感染症に係る予防接種指示によりますと、期間は令和3年2月17日から令和4年2月28日までというふうに今のところはされております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ということは、おおむね1年後と、1年をかけてやるということですよね、令和4年2月ということで。1年かければ大体市民に行き届くというふうなことだろうと思います。 それでは、2番目の質問でございますけれども、初めてのことでございまして、接種には市民の方は非常に不安を持たれていると思います。接種することの利点、そして問題点をどのような方法で市民の方に伝えるのかお聞きしたいと思います。また、伝えるべきであると思います。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 今回ファイザー社のワクチンを使用しておりますが、このワクチンについての正式な情報というものが今発表されています。主な効果としては、95%の有効性で発症を防ぐ効果が認められる。あるいは重症者や死亡者が減少することで社会的な効果も期待されるといったところであります。 一方では、厚労省からワクチンに関しての副反応に関する情報も公表されてるところであります。並行して現在、国による国内での分析も進められておりまして、今後より詳細な情報が示されるものというふうに考えております。 こうした情報を正しく理解していくために、市といたしましては、広報紙、ホームページ、あるいはチラシの配布などによって市民の皆様が納得して判断していただくよう、広報に努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) なるべく高齢者の方が分かるような広報をお願いしたいと思います。 次に、コールセンターが設置されまして、ここへ電話をしてくださいというふうなことだろうと思うんですが、コールセンター任せにしてしまったら、高齢者の方は電話では、思いがなかなかうまく伝わらんのじゃねえんかと思うんです。市民に優しい方法で分かりやすく、こういう利点がありますよ、こういうことがありますというのは、前おっしゃったように広報紙とかでお知らせするんですけれども、そこら辺の細かいところを伝えるように、コールセンター任せにしないでお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 コールセンターを含めていろいろな広報媒体により皆さんに周知を図っていくということはもちろんですが、例えば関係機関、愛育委員でありますとか民生委員さん、そこら辺の御協力もいただきながら、正確な情報をお伝えする方法についても、今後検討してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ぜひ優しい対応で、分かりやすいように伝えてもらいたいと思います。 次に、これも前の方が質問されたんですけれども、高齢者に対して移動手段のタクシーの補助ということで言われておりましたけれども、復路の補助をしますというふうなことであったと思うんですが、どうも復路だけでは中途半端な気がいたします。要するに高齢者の方は交通手段がないから行きにくいということであるんで、復路だけでは行けりゃあしません。ですから、どうせなら往復を補助するような考えはないでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 基本的な部分でございますが、この制度は実質的には個人への支援につながるということでございますので、全額支援というのは考えにくいところでございます。片道分の負担ということで2分の1相当の支援が妥当だというふうに考えたものでございます。 この事業は接種促進のための取組でございますので、接種済みであるかどうかの確認というものも必要になってまいります。それが可能な復路を対象としたということでございます。 また、市内のタクシーの台数には限りがございます。特に朝の予約が殺到しますとタクシー事業者の運営に支障があることも勘案しまして、利用時間にばらつきがあるだろうということで復路を対象としたということでございます。 往路につきましては、ふだんから何らかの交通手段を持っておられるというふうにも考えております。特に、定期的に通院される方につきましては、できるだけ受診の機会に合わせて接種を受けていただくことをお知らせするなど、往路の移動手段にも配慮してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 往路はほかの交通手段を使ってやってくださいというようなことでございますが、この事業自体は一人でも多くの皆さんに接種していただこうということでございます。その観点からいいますと、片道だけというのは、この事業に対して私は制度が成り立ってないんじゃないんかなと思うんですよ。どうせなら往復を出すべきであると考えます。 今タクシーの台数に限りがあると言われました。高梁市にはタクシーが何台あるかよく分かりませんけれども、例えば高梁市街地付近でタクシーを使う場合とそれから周辺地域でタクシーを使用する場合といいますと、タクシーの迎えに来てもらわにゃいけんということになれば、迎えに来ていただく料金も上乗せされます。ということになると、中心地と周辺地域とでは格差が生まれると思うんですよ。格差があったらいけんと思うんです。殺到されたら、タクシーも限りがあって、待っても待ってもなかなか来ないという状況は恐らく周辺地域のほうへ及ぼしてくるんじゃないんかなという気がするんです。 ですから、このタクシー制度も非常にええ制度なんですけれども、周辺地域と格差があるというのをどのように思われておるのか、そこをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 足の確保についての支援策を考える中で、例えばバスの活用ということについても検討してまいりました。ただ、今回のワクチン接種の形態が特定の地域の皆さんを同時に接種するといったことではございませんので、送迎バス等の運行は現実的でなかろうという結論に至ったものであります。 そういったことになりますと、市内の地形、そういったことの状況に鑑みますと、個別の事情にも対応できる手段としてはタクシーの運行による支援が妥当であろうということで、この制度に踏み切ったものでございます。 これは過去に例のない事業でございますが、なかなかタクシーの台数にも制限がございます。利用希望と運行台数のバランスというものはやってみないと分からない面もございます。ただ、通常営業と並行してるタクシー事業者の皆様も多少不安を持たれておりますが、この事業の趣旨には賛同いただいております。事業者間での配車連携など前向きに考えていただいてるところでございますので、ワクチン接種を希望される高齢者の支援策として、事業者と協力しながらできる限りの面について取り組んでいきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) タクシーでということでございますが、今も言いましたように、格差があるのは確実でございます。仕方がないといえば仕方がないんですけれども、タクシーを使ってやってくださいと言われても、周辺地域の人は、高梁市の市街地からタクシーを呼ぶということになれば20分も30分もかかるような状況のところばっかしでございます。そういうことになると、なかなかタクシーも使いにくい、補助制度はあるんでしょうけれども使いにくいというのが実情じゃろうと思います。 タクシーの補助ということに使えばええんですけれども、使えなかったら何かいい方法がないかなとも思うんですが、なかなかバスも通ったりしませんし、それからなかなか交通手段がないのが現状でございます。タクシーよりほかの方法はないのかというふうなことをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 先ほど申した理由によりまして、今回はタクシー支援としての制度を設けたということでございます。 それ以外に何かないかというような趣旨の御質問ですが、これは本市に限らず恐らく全国、今ワクチン接種に向けていろいろ準備を進められとる中で、同じような悩みを抱えてる自治体というのは出てくると思います。これは県下全市町村と岡山県において協議会等を設けておりまして、様々な課題について拾い出しをしながら、物によっては国に上げていくというような組織をつくっておりますので、そういった中で今後参考になるような取組もありましたら前向きに考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) そういうことで一人でも接種が多くなるように努力をよろしくお願いしたいと思います。 次に、3番目の老朽空き家対策についてでございます。 このことについては、今まで多くの方が質問されておりますが、改めて質問したいと思います。 市内を車で走っていますと、市街地に限らず、非常に老朽化した空き家が目立つように思います。前の質問で市内の空き家件数は1,096件というふうに聞いておりますが、非常に多くの空き家があるということでございます。 その中に、空き家でもいろいろございまして、今にも倒れそうな空き家とか、それからまだ空き家になって間がないような空き家とか、それを全部含めて1,096件だろうと思います。 その中で、僕が今回言いたいのは、空き家でも古い、廃屋に近い空き家のことについてでございます。 1番の件数はどれぐらいあるのかというのはもう分かりました。1,096件と言われたので、これはもうよろしゅうございます。 2番目のこれに対しての対策をどのように現状されておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、私のほうから答弁をさせていただきたいと思います。 空き家の件数につきましては、議員申されたように、高梁市空家等対策計画策定の際に調査した結果として1,096棟ございました。そのうち議員がおっしゃっておられました倒壊の危険性が高まっているというような空き家、実態調査の中でそういった建物については1,096棟のうち167棟がその危険性が高まっていると考えられるものがございました。 これに対しまして、市では、平成26年度から老朽危険建物除却促進事業補助金を制定させていただきまして、空き家対策に取り組んでまいったということでございます。 老朽空き家につきましては、市民や地域の皆様方から情報提供をいただきまして、所有者の特定であったり解体を含めた適正な管理の指導を継続して取り組んでいるところでございます。この結果でございますが、市が老朽危険建物と認定し、現在までの間、66件の建物が除去されているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。
    ◆11番(三村靖行君) 167件あるという答弁でございます。 補助金制度を設けられて対応されておられるのは承知しておりますけれども、なかなか小さいところまでは、まだまだ対応できてないんじゃないんかなという気がいたしております。 私が言ってるのは、目立たんところはええんじゃということではなしに、主要地方道、例えば県道とか国道とか幹線道路が通ってるところの周辺の老朽化した空き家のことでございまして、そういうのを見ますと環境があんまりよくないです。特に、密集しているところの老朽家屋については周りにも非常に危険でございます。なかなか進まないというのは補助制度が少ないんじゃないんかなという気はいたしております。 少なくても幹線道路付近は何らかいい方法はないかなと思うのが今回の質問でございまして、車で通っとってもみすぼらしいところがたくさんございます。何とかならんのかなというのをいつも思うわけでございまして、そこら辺の対策はいい方法を考えていただけますか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 引き続きお答えをさせていただきます。 議員が御指摘のように、主に幹線道周辺でございますけど、市内の景観保全にも支障があるというような老朽家屋も含めまして、市民の生活環境に悪影響を及ぼすおそれのある空き家についても当然に何らかの対策を講じていかなければならないと考えているところでございますが、本来、空き家自体が個人資産であるということから、まず第一には所有者などによります適切な管理が必要であるというふうに考えているところでございます。 市といたしましては、空き家に対する所有者の管理意識が低下しないように、粘り強く所有者などへの管理を働きかけていくことがまずは必要だというふうに考えております。市としても継続して働きかけを続けてまいりたいという考えでおります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 高梁市は、新総合計画でも豊かな農村風景を維持しておるというふうなことをうたっておられます。このような老朽家屋がたくさんあっては、豊かな農村風景を逆なでするんじゃないんかなというふうな気もいたしておりますんで、一件でも二件でもそれに対応していただいて、目立つところは考えていただいて対策をしてほしいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで三村靖行君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩をいたします。            午後1時43分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時52分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔6番 森 和之君 質問席〕 ◆6番(森和之君) 3月議会一般質問、定位置とも言えるトリを務めることになりました森和之であります。 町なかではいろいろ言われておりますが、至って元気でありますので御安心ください。 市長をはじめ執行部の皆様には誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。 それでは、1、防災対策についてであります。 平成30年の西日本豪雨、高梁川水系では河川の氾濫により多くの地域で浸水被害が生じました。その被害を繰り返さないためにも、「高梁川の安全・安心を向上させるとともに、川の恵みを分かち合い、豊かな自然を育む川づくりを未来に引き継ぐ」とうたって、現在、高梁川水系河川整備計画が行われております。 一般質問2日目で平松議員が、高梁川水系中上流ブロック河川整備計画の進捗状況を質問していますが、計画の完成時期については明確な答弁がありませんでした。市民の皆様に分かりやすく、整備が行われる中上流ブロックの範囲と完成時期を併せて御説明ください。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) それでは、私のほうから御説明をさせていただきます。 まず、河川整備計画の高梁川水系中上流ブロックの範囲でございますけれども、これは総社市のほうに国管理区間との境がございまして、総社市の宍粟、ちょうど豪渓秦橋のあたりですけれども、このあたりから上流域でございます。総社市、高梁市、新見市、一部吉備中央町も流域の中に入りますが、この市域の中にある高梁川。それから成羽川の流域についてはこの中上流ブロックの河川整備計画の区域からは除かれてございます。 整備計画の計画期間につきましては、昨年3月に公表されております素案の中にも計画策定からおおむね30年間とするということで記載がされているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、成羽川であったり有漢川であったり玉川の谷もそうでしょう、紺屋川もこの中上流ブロックという位置づけでよろしいですよね。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 先ほど御説明しましたところで、成羽川流域のほうは除きます。そのほかの玉川ですとか有漢川、こちらのほうの支川については河川整備計画の中に含まれてございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 成羽川を除くと、少し何か意外なような感じもしますが。 浸水被害というものは、支川のバックウオーターが原因で起こってるケースが多々あります。自分が心配する中で、本流と同じように支川の整備は同時並行で行われるという認識でよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 支川の整備についてですけれども、河川整備計画の中には明確に支川の整備について述べられている箇所はございませんけれども、本文の中に本川の整備箇所に併せて合流部分の整備等も行うというような表現がございまして、岡山県の河川課のほうからは、合流点等の整備を行うという中で併せて支川の整備についても必要な箇所を行っていくという説明を受けているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、もう一点、意地悪な聞き方になるかもしれんのですけど、30年かけてこの計画が行われると、でも被害を受けた箇所は点々と高梁市内にあるわけです。またその中で、成羽川は別の考えで動くということには少し驚いているんであります。それでも、被害を受けたところを早めに復旧して市民の不安を取り除くというのは責務だと思うんです。30年間を待たずに、そういった箇所は短いスパンで復旧が行われるという考えでよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 災害の復旧につきましては、3年間で実施するということです。県のほうでもおおむね発注は終わりまして、おおむねの箇所で対策は取っていただいてるというふうに考えております。 整備計画の30年間でございますが、河川については下流のほうから整備をするというのが原則となってございますが、とはいいつつも総社市のほうではもう既に工事が始まっている箇所もございまして、早期にそういったところを終わらせて高梁市、それから上流の新見市に入っていきたいというふうには聞いてございます。 ただ、下流の工事を待っていると、いつまでたっても工事が始まらないということもございます。こういったところについては、岡山県としても整備をできるところは進めていきたいというふうな思いがあるという話は聞いてございます。詳細についてはまだどこをやっていくというような順序立てはできていないというふうには聞いてございますが、30年間の中で後に後になるのではなくて、できるところからできることを調整させていただきたいというようなお話は聞いているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 秦橋から下流っていうのは国の管理になると言われました。 国のものを出してどうこうというものではないんですけども、(資料掲示)これは要するに、小田川付け替え令和5年完成予定、堤防にどんと出てます。こういうのを見ると、その地域に住まれる方としては安心なんですよ。 ただ、一般質問2日目の答弁の中で乗松政策監の説明の中では、高梁川整備計画に基づいて、それを待ってというような言葉遣いが物すごく多かった。少し僕は残念に思ったんですよ。 河川整備計画は、下流から行うのはセオリーであります。ですけど、近年の自然災害が起こる頻度からすると、被害を受けた地域の住民は、一年でも早く完成してほしいと誰もが思っとるわけであります。完成まで何十年もかかるという計画では、市民の理解は到底僕は得れないんじゃないかなと思っとります。 県や国に強く要望するのは当たり前のことでありましょうし、市民に安心・安全が的確に伝わるような情報発信を願うものでありますが、どうでしょうか。この辺は市長から強い言葉で市民に向かって語っていただけると、流域に暮らす住民にとっては安心なんでありましょうが、市長、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 豪雨発災以来、まずは復旧、そして次起こらないためにということで、日々、県に対しても国に対しても要望してきております。 じゃあ、いつまでにするということを申し上げる立場にはないということも御理解いただきたいと思いますが、今月中に高梁川流域の4市の首長、そして国、県、中国電力さんの入った会議を定期的にこれは持っております。全国でも初めてのケースとして行われており、その中で中国電力の新成羽川ダムの事前放流ということで、そしてそれが実行に移されたという実績もございます。もちろんそういった中で情報を共有しながら、一日も早い着手というもの、それにはこの河川整備計画というのが前提にはなるわけでありますが、そうでなくて、それを待っておったんではということもありますので、必要なところから必要な整備を行っていっていただく、住民の方にしっかり視点として見ていただけるような形を取っていってほしいというのは常々これからも申し上げていきたいと思っているところでございますし、4市の首長が連携を取ってこれを進めてまいりたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) この災害を受けて、高梁川流域、新見市、高梁市、総社市、倉敷市、この市長が連携を取って、国や県そしてダムまでも同じ交渉のテーブルに乗せたというのは、僕は評価しております。高梁市として住民の気持ちに応えるべく情報発信がしっかりできるようなものを願いまして、それでは2の質問に移らさせていただきます。 先ほどの質問の中で、河川整備の進め方というものが少しは見えてきたのかなと思います。 これからの質問は個別具体の例とでも申しましょうか、自分が高梁川の工事現場を見て感じたことを質問させていただきます。 (資料掲示)これは、玉川地区、写真がちょっとぼけて分かりにくいんですけども1回目と2回目のしゅんせつの写真であります。 (資料掲示)これはちょっと写真が古いんですけども、落合橋から下流を見て、この辺に猿尾がありますよね。ここにたまった土砂をしゅんせつした写真です。 (資料掲示)これは、しゅんせつが平らにきれいになってるなというのを上から見て、市の人も僕もそうでしょうし、浸水、バックウオーターが少しでも防げるのかなというな写真であります。 ただ、河川しゅんせつと支障木の伐採ですか、これが単年度で終わるのか、またこれを継続して行うのか、それと落合橋から見てもらえば分かるんですけども、それをさらに上流まで掘っていただくと助かるんだがなと僕なら個人的に思います。 それで、2の質問であります。 河川しゅんせつと支障木の伐採、継続的に行う必要性があると考えますが、県のほうへは強く要望しとるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 今、森議員のほうからフリップのほうの提示をいただきましたけれども、これは平成30年の災害の後、岡山県のほうから国土強靱化の緊急対策として3か年で異常堆積がされているような箇所の掘削が行われてきているということでございます。計画を県のほうで立てて対応をいただいているところでございますが、この後、岡山県のほうでは、昨年の4月に岡山県河道内整備実施計画というものを立てまして、その後、この3か年の後も河道として堆積をして流量を流しにくくなっている箇所については掘削をしていくという計画を立てていただいております。国土強靱化の緊急対策についても延長がされるということで、既に国のほうで決まってございますので、ここら辺の計画を踏まえた上で岡山県のほうでは実施いただけるというふうに思っております。 もちろん、今議員が言われましたように、市のほうからも、本川それから支川、これは成羽川も含みますけれども、支川について、堆積をしている土砂については箇所を明記した上で掘削の要望をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。引き続きしっかりやってほしいと思います。 それで、もう一点気になったことがあります。 異常堆積してる場所をしゅんせつする。しゅんせつって言葉は、辞書で引けば分かるんですけども、水底をさらって土砂などを取り除くことをしゅんせつというんですけども、よく河川しゅんせつ、河川しゅんせつと言う割には、高梁川の場合、水底をさらって土砂を撤去する場面ってのはあんまり見ないんですけども、こういったことも要望には加えていただけるかどうか御質問します。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 現在、堆積のしゅんせつ、撤去でございますけれども、これは異常堆積と説明しましたとおり、洲のようについているものですとか、川の両側に堆積して高くなっている部分、この部分を掘削していただいているところでございます。 しゅんせつということで、水底、通常の流水の底にあるものっていうものですけれども、これはいろいろ環境ですとか魚類を含めた環境に影響するところもある。それから工事が大規模になったりする、その他の理由もございますが、基本的には整備計画等でどのような河道を持っていくかというような大きな計画を立てた後で、流水部を含めたしゅんせつを行うものというふうになっていると考えられております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それじゃあ、掘れないことはない、ただ先に異常堆積物のものを掘った後でその必要性があれば掘れるっていう認識でよろしいですね、今の答弁は。分かりました。 それでは、3の質問に移ります。 一般質問2日目の質問と本日の質問で、この質問の内容に触れる答弁がありました。でも、これは4の質問につながることもありますので。 落合橋下流の越流した堤防のかさ上げと内水排除に絞って、市としての考えをお聞かせいただけるでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 まず、落合町の関係でございますけれども、落合橋より下流側でございますが、平松議員のときの御説明も一部させていただいておりますが、築堤については検討してるというふうに県のほうから聞いているところでございます。 それから、内水については、別途御説明をさせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 内水の件は、落合ポンプ場の件だと思います。この件は、市長が前にも答弁させていただいとると思いますけど、外水の対応でなく内水を対応するということで今ポンプ場を計画いたしております。これは今年度基本設計をしておりまして、来年度詳細設計、その次の年度から工事にかかるように今予定をいたしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。 (資料掲示)これが落合のところの越流した堤防に積んである土のうであります。ほぼ大体高さが1メートル60センチから高いところで1メートル80センチ、今、落合の下のほうを掘ってあるんでありますが、ここなんかは逆に言うと1メートル80センチぐらいを下げたと聞いております。 こういうところにパラペットを打って1メートル80センチ高くすれば安全なというな形で整備が行われるし、落合の内水に関しては、雨水ポンプ場ができれば何とか内水に関しては不備なくやれると答弁をいただきました。 ポンプ場ができて、1つ気になるんですけど、北山の谷のところでちょっとした集中豪雨で少し水があふれましたよね、2か所にわたって。この北山のポンプ場と新しくできる雨水ポンプ場とは別稼働で排水するって考えとってよろしいんですか。それとも、落合雨水ポンプ場ができれば、これはそっちに排水するっていう考え方でいいんですか。それを聞かせてください。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 今議員申されましたポンプ場は、北山谷ポンプ場でございます。これは北山谷川の水を排除するというポンプでありまして、今回計画しておりますのは、落合の国道313号から南でイーグル工業から東に寄った、22ヘクタールございますが、そこの内水を排除するポンプでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、落合雨水ポンプ場ができたからといって、あの部分の少し内水に不備があるものは解消できるっていう考え方じゃないんですよね。 ○議長(宮田公人君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 今申し上げましたように、北山谷川の水を排除するためのが北山谷ポンプ場でございまして、それ以外の内水を排除するためのポンプ場が落合のポンプ場でございます。ですから、別々でございます。以上です。            (6番森 和之君「はい、分かりました」と呼ぶ) ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、そのことを踏まえた上で4の質問に入ります。 どういった形で落合の水が入ってくる場所を防ぐのかは具体的にはまだ分からないんですけども、河川の両側に堤防があれば、片側をかさ上げすると考えると、もう片側の整備も考えなければいけません。 令和3年の当初予算の中で、金額的には僅かですけども、斎場の移転を検討するような事業が明記されております。成羽川と高梁川の合流からのバックウオーターを防ぐことも想定してのことでしょうか。 また、令和6年完成予定の落合雨水ポンプ場の排水場所までもその計画によって決定するのでしょうか、その辺の説明がもしできたらよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 斎場の関係は、確かに平成30年7月豪雨災害で浸水被害で皆様方に大変御不便をおかけいたしました。これは、河川整備計画云々と完全に重なるところではありますが、施設をこの後浸水被害を受けないという観点も踏まえまして、適地を選定した後、整備をしていきたいということで、当初予算に調査費として若干でありますが予算を上げさせていただいております。 斎場整備ということになりますと、6年、7年、8年、そのぐらい整備までかかるわけでありますので、ここでスタートをさせていただくことによって、適地がスムーズに選定されたとしてもその後の環境アセス等々がありますので、10年近いものがかかるというふうなことで今スタートさせるということでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、市長、斎場を移転して、例えばあの敷地を斜めに切って高梁川の流れをよりスムーズにして、成羽川に対して垂直に当たるものを少しでも斜めにしてバックウオーターを防ぐというような考え方は、それには含まれてないのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) まだ整備計画の具体にどこにどうするというのがございません。それを待って、例えばそれがもし仮に支障移転になったからといって、そっから動かしとったんでは今度は河川整備に追いつけないという可能性もありますので、基本的には分けて考えております。そのときに、時間的なタイミングがどうなるかということもございますが、もちろん必要であれば河川整備計画のほうにも県のほうにも。これは復興計画にもう既に上げているもんでありますので、市としては予定どおり進めさせていただく。県はその復興計画も見ながら河川整備計画というものを立てていただくようになるんだろうと考えてるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 神崎側に少し突出した岩盤の部分があると思います。いよいよ成羽川の最終点が合流したところに大きな岩盤が出とるところがあるんですが、あれを少し削るようなことも若干聞いたことはあったんですけども、なかなかそれは難しいというようなことも工事関係者から聞いております。 もし斎場を移転してあそこを少し斜めに切れれば、高梁川と成羽川の合流からのバックウオーターというのは少し軽減されるんじゃないかなと思うとりますので、一議員の思いとして聞いといてください。 それでは、(5)河川監視カメラの質問に移ります。 河川監視カメラは、河川の水位を認識するのにはとても有用でありますが、現在設置されています河川監視カメラに関しましては、少しカメラアングルの改善点もあると自分は思っております。改善点と今後の増設計画について御質問します。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 まず、河川監視カメラでございますけれども、令和元年に7か所と、もともと吉備ケーブルテレビさんのほうで整備されていた1か所を含めまして、8か所の映像がケーブルテレビそれからインターネットのホームページで見られるように整備をしております。 それから、今年度新たに4か所を年度内に整備するように進めているところでございます。 カメラの設置箇所ですけれども、平成30年の災害の実績におきまして浸水が発生した箇所ですとか、河川の合流点で急激な水位上昇のおそれがある場所、こういったところに設置をさせていただいているところです。 アングルにつきましては、なるべく橋脚等が映って水位が対比できるような場所で、橋脚がないところについては護岸等を見ていただいて護岸との水位の変化でどのぐらいの水が上がったかというのを見ていただければという形で考えて整備をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 執行部から説明があって、夜間のほうも見えるようにしたと。川面はアングルはそのままで前の邪魔になってる竹を切ったというな話もあるんですが。 昨晩、夜の1時半頃でしょうか、吉備ケーブルテレビを見ると、河内谷なんかは真っ暗な画面しか見えません。また、ほとんど神崎橋に関しても真っ暗でありますし、どこまで水があるのか、どこまで水が増えとんじゃろうかなというなことなんかも本当に見えません。川面は昼のアングルに関しては若干改善されましたが、夜に関してはほとんど、橋がどの辺にあるのかもはっきり分からないような状態で、少し不備を感じております。 今度4か所増設されるところに関しましては、こういった不備を改善されるように取り組んでいただけるという考え方でよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 河内谷それから神崎橋のところが、夜間特に見えにくいということでございます。 もともとこの河川監視カメラには、夜間の見えやすさ、視認用に赤外線の投光器のような機能がついてございます。これがもともとついているものが180メートルぐらいの延長が見れるような補助照明になっていると聞いております。夜間見えにくいところについては、令和元年に整備した箇所ですけれども、これについては照明装置ということで今年度整備をするようにしてございます。ただ、コロナの関係で海外から取り寄せが遅れまして、年度を越えるという状態でございます。 この後づけになる照明ですけれども、290メートル。もともと180メートルのものが290メートルということですから、110メートルほど照明距離がアップするということで、今度は河内谷ですとか神崎橋、こういったところも若干でも見えやすさがよくなればいいなというふうには思っているところでございます。 今年度整備する4か所につきましては、当初からこの増設するのと同じ能力の赤外線照明をつけてございますので、照明については問題がないというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。 増設される監視カメラは、迅速な避難行動につながるものでありますので、しっかり改善点が生かされるように取り組んでください。 それでは、2の学童保育について質問させていただきます。 議員となりまして、しつこいぞ森というぐらい、学童保育のことに関しまして質問をしてまいりました。思いのある質問でありますので、前向きな答弁を期待しております。 それでは、(1)令和3年度の学童保育の募集状況を質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 令和3年度の学童保育の申込みの状況ということでありますが、4月入所の方で338人ということになっておりまして、前年度、いわゆる今年度の4月の申込みが355人でしたので、若干減少しているかなというところではあります。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、各学童で設けられた定員ってのがあるんですけども、その定員超過はなかったという認識でよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 受入れができなかった学童というんでは2か所あります。高梁学童と川面学童でありました。高梁学童が4人、川面学童が5人という形で利用がかないませんというお知らせをさせていただいております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 高梁で4人、川面で5人ですよね。これは、今の施設に問題があるとか支援員に問題があるとか。結構高梁とか川面とかの定員超過は記憶にあるんですけども、こういったものは慢性的に起こっているもんかどうか御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 平成27年度から6年生までの受入れに変わったんですね。それ以降、学童の申込みというのは増えております。弟や妹がおるからということもあるんだろうと思います。 これは施設の問題ではなくて、受入れをさせていただくには、お預かりするわけですから、子供さんの安全・安心を一番に考えんといけん。お預かりをする子供さんの状態によっては、その支援員さんがカバーできる人数というのはおのずと決まってまいります。これは年によって変わるわけでありますので、新年度、令和3年度においては、そういった状況も踏まえ、学童の支援員さんの人数的なものもございますので、そうした状況の中で判断をさせていただいたと御理解をいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 何にしても4人と5人は利用ができなかったということになりますが、いろんな説明をした上で、その利用を希望する保護者は納得した状態で当然辞退されるというか諦めたという考え方でよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) しっかり御説明をさせていただいて、御納得をいただいたということで了解いただければと思います。            (6番森 和之君「分かりました」と呼ぶ) ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 川面、高梁では定員超過のため、学童保育を遠慮してもらうという事例があったことは間違いないことであります。 それを踏まえて、次の質問であります。 (2)令和元年12月議会で保護者負担金、利用料の値上げを議論した中で、値上げすることにより支援員の処遇改善、学童保育の安定的運営のためなら料金の値上げも仕方ないと、私たち議員も、また学童保育を利用する方からも理解を得たところであります。 料金を値上げしたんでありますが、支援員は増員、確保はできたのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 支援員さんは1名増で確保ができております。以前、学童保育の値上げをお願いした際には、労働条件等もありまして、ここでやめさせてほしいという方もいらっしゃったわけであります。そうした方々にもお話しさせていただいて、何とか頑張ってほしいと、議会で議決をいただいたんで処遇改善をさせていただきたいということでさせていただいております。 そういう中で、退職をされるということが避けられたということと、支援員さんを1名ですが増員できたということで、今進んでいるという状況でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあもう一点、高梁市の新しくできる総合計画の中で、KPI、重要業績評価指数の中にも、現状値、令和元年度の学童保育支援員資格保有率が47%、これを令和7年度には70%まで上げるとあります。できるのかという感じじゃなく、47%も学童保育の支援資格を持ってる方がおられるのかなと思うんですけども。 こういった持っとられる方の掘り起こしですよね、そういったものは市はしっかり取り組んどるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) ちなみに、令和2年度は53%であります。 支援員さんの資格っていうのは、学童としてお預かりするわけですから、お預かりすることに対するいろんなノウハウとかそういったものを一定の資格として身につけていただくというものでございます。これは運用が変わりまして、それまでは2人の有資格者と言われておりましたが、今は1人の有資格者プラス資格がなくてもということで緩和されております。ですから、高梁市全体で申し上げますと、まだまだ有資格者の方2人ずつということになり得ていないということは当然であります。そこはそれぞれ地域地域の事情もあると思います。 KPIの70%というのは、そういった資格を持ってる人を絶対採用するんだということじゃなしに、お勤めをいただきながら資格を取っていただきたいということであります。ですから、順次資格を取っていただくということも可能だろうと思います。 森議員よく御存じのように、学童というのは、勤務時間が非常に短かったり、夏休みは長かったりで、非常に不規則でありますので、そういった意味でもなかなか来ていただける方が少ない、確保が難しいというのがございます。そういうときに、その間で資格もお取りいただければ、資格をお取りいただけるぐらいの方ですから、次もまたお願いしやすいということにもなろうと思いますので、そういう意味で70%に上げていきたいという目標を持っているところであります。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。 いろんな学童のところがあって、その学童が全員均一で利用料金の値上げに対して文句を言わずに支払うような状況になっとるわけであります。しっかりした支援員の確保を求めるものでもありますし、値上げしてこの状況がさらに悪くなるようなことが絶対ないようにしっかり取り組んでいってほしいと思います。 それでは、(3)の質問に移らさせていただきます。 川面と高梁で定員超過があった。ただ、これって川面と高梁だけの現象なのかなというと、必ずしも僕はそうじゃないんじゃないかなと思っております。 それを踏まえた上で、定員数の見直しや施設改修など、これを僕は抜本的なと書きましたけど、しっかりとした改革も今後必要じゃないかと思うんですが、それに関して御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 当然、子供さんの通われている状況によっては、今の社会情勢も見れば、子供を預かっていただきたいというニーズというのは高まってくると思っています。 その中で、小学校と同様に、様々な支援が必要な子供さんというものも一定程度はおられるということでございます。そうした子供さんたちにも安心して学童に通っていただけるようにするには、じゃあ今の2人というのがいいのかどうなのかという課題があるわけであります。したがいまして、その課題に対してどうしていくのか、そのためには地域の方の御理解も御協力もいただく必要があるのかなとは思っております。 キャパ的な問題に関しては、これは力仕事で何とかできるものであります。ですが、支援員さんの確保、また地域の御理解ということに関しては、一定程度の、これは皆様方の御理解もいただく必要があるということであります。御質問にあるように、施設改修というハードなことに関しては対応が必要であればしていきますが、それと並行する、もしくはそれ以上の支援員確保なり、そういった環境整備なりを行っていく必要があるというふうに認識をしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 先ほども言ったんですけど、高梁市総合計画前期基本計画の中でも、放課後児童健全育成事業、子育て世代の女性の就労や保育ニーズの多様化により、学童保育における保育サービスの充実が求められているためと書かれております。 僕は何遍も言いましたけど、学童保育を充実させることっていうのは、子育て世代の苦労の軽減であります。移住・定住も大事でしょうが、高梁市で子育てしてよかったと、子供を小学校、中学校、高校へ、高梁市の高校へ送り届けてよかったということの、これはまず第一歩だと思っていますんで、よろしくお願い申し上げます。 学童の値上げ、僕はどうなのかなと思うんですけど、昨年の緊急事態宣言のとき、学童保育の利用者から言われたことが頭へあります。小学校、中学校、高校が休みになったけど、学童保育は動いてくれた。安心して夫婦で働きに行けたと、とてもありがたかったと、高梁市に本当に感謝してると僕は言われました。子育て世代の充実なくして未来の高梁市なしであります。学童保育の充実を願いまして、次の質問に移らさせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩をいたします。            午後2時36分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時46分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、最後の質問になりますが、3、公共交通について質問させていただきます。 これは市内の高齢の方と話をしとるときに、森議員、私は困っとるんじゃと、買物に行けんなってしもうたじゃねえかと、何とかしてくれんじゃろうかというところからこの質問を思いついて、つくった質問であります。 現在、高梁市では、第2次高梁市地域公共交通網形成計画を策定し、地域の実情に即した持続可能な公共交通の構築を目指しております。 2月12日に第2回の公共交通会議を傍聴させていただきまして、自分が思ったこと、またその会議の中で出た声を参考に質問させていただきます。 (1)第2次高梁市地域公共交通網形成計画の中で、市街地における公共交通網の見直しと整備をどうするのかという質問であります。御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、この質問は私からお答えをさせていただきたいと思います。 議員申されましたように、現在は第2次計画の計画期間中でございますが、1つ前、第1次計画のことを申し上げたいと思います。第1次計画では、公共交通の空白地帯の解消を第一に整備を進めてまいったところでございます。その結果として、空白地帯をなくすという解消につきましては進んだところでございますが、利用者の減少というのは大変著しいものがございます。1便当たり利用者数が1人に満たないという路線も増加している状況でございます。今後を見据えたときに、今の利用状況のままでは現状の維持というのは難しい状況になってるということでございます。 これを受けまして第2次計画が策定されたわけでございますが、一定の運行基準を設けまして、低利用路線の廃止を含めた見直しについて行ってまいるということが計画の趣旨でございます。低利用路線の見直しを行うことによりまして高利用路線の拡充に充てていく、利便性を向上するように検討するということも計画の中に掲げているところでございます。 現段階では、まずは低利用路線の洗い出しと見直しに重点を置いて進めているという状況でございまして、一定の成果を踏まえながら、市街地などの高利用路線の拡充についても全体の在り方を踏まえて事業者とも協議を重ねてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。
    ◆6番(森和之君) 分かりました。 会議を傍聴して、事業者を守ることの必要性も感じましたし、収支が見込めない路線の廃止もやむを得ないのかなと感じました。 ただ、ちょっと気になったのは、一定程度の収支が見込めるような路線を少し充実するだとか、これから伸びる可能性を持ったような路線の議論がその中だと乏しかったというふうに僕は感じたんでありますが、そういったこともこれからその会議で話し合われていくのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 引き続きお答えをさせていただきたいと思います。 先ほどの答弁でも申し上げましたが、現在は低利用路線の洗い出しと見直しに重点を置いているという状況でございます。議員申されています高利用路線の拡充については、今後協議のテーブルに乗ってくるものと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 市街地でも、商店の閉店により生活必需品を買い求めにくくなったという声がとても多いです。赤字路線の見直しだけに固執するんじゃなく、しっかりそのような声にも応えていってほしいと思います。 それでは、最後の質問であります。 (2)バスだけにとらわれない市街地の公共交通網の整備が必要ではないでしょうか、お答えをよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 バスだけにとらわれない市街地の交通ということで、最近では様々な交通手段について全国各地での取組事例がございます。こういったものについても、今後研究はしてまいりたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、1点質問します。 総社市は、雪舟くんですか、他市町村のが今ぽんと頭の中へ出てこないんですけども、ああいったようなデマンド型のバスとでも申しましょうか、そういったものを高梁市はなぜできないのかっていうのを、具体的に市民に分かりやすく説明いただけるとありがたいですけども。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 本市でデマンド型で運行しているものということになりますと、乗合タクシーがこれに該当するのではないかというふうに思っております。第2次計画の中でも乗合タクシーの導入についても触れておりまして、運行の時間帯であるとか区域なども一定の目安というものを掲げてるところでございます。時間帯などについては昼間の時間帯であるということと、それから運行区域については、路線バスが充実している中心市街地や高頻度の運行がある地域は除くものということを掲げておりますので、市街地についてはデマンド型は現状では導入することは想定していないということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 先ほど部長は、中心市街地は路線バスが充実してるとおっしゃいましたが、僕は中心市街地に住んでて、充実してるとはとてもじゃないけど思ったことはありません。 それで、先ほどバスだけに固執してと言いましたが、語弊がある言い方かもしれません。 (資料掲示)これは2011年8月10日の山陽新聞であります。高梁市が第1次公共交通網形成計画の中でバスの市内循環のルートを北ルート、南ルートという形で実証運行を2010年10月から2011年9月までやっているんでありますが、今打切りになっております。利用が結果的に伸びなかったということであります。 ただ、これは僕はバスだったからじゃないかなと今思っとるんであります。これがもし10人乗りの、例えば市内の隅々まで入っていけるようなものであったら、こういった結果は少し変わったんじゃないかなと思っとるんであります。 10年前のデータでありますから、今とは大きく状況が変わってると僕は考えます。高齢化は当然進んでいますし、学生の数が減っております。学生がいない時間に大きいバスをぐるぐるぐるぐる走らせてどうなのかなと思ったりすることはあるんであります。 市街地を運行して、これから先、病院、買物難民、もしくは観光、大学の通学も視野に入れた上で、もっと細やかに実証運行すれば、プラスにはなると思いませんが、少しでも収支が見込めるようなものにこういったものは変わるんじゃないかなと思うんです。バスだけという考え方で市のほうは行うんでしょうか。 タクシーって手もあるんですが、タクシーは個人です。乗り合いの中で買物をするところに降りる、観光で例えば松山城の下まで行ける、石火矢町にも降りれる、なおかつ病院にも降りれる、学校にも少しは回れるというような形を取れば、少しは僕はプラスになるんじゃないかなと思うんでありますが、この考えに関してはどうでしょう。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 引き続きお答えをさせていただきたいと思います。 議員が申されました、平成22年だと思いますが、市内循環バスの南回りというものの実証運行を行っております。平成22年10月から1年間行ったところでございます。 当時の状況でございますが、1日に13便という便を設けておりまして実証運行をさせていただきました。一定期間の実証後は発着時間の見直しをしたり、利用者の動向なども調査しながら実証運行させていただきましたが、1便当たりの平均乗車率というのが1人に満たなかったということで、実際の運行がかなわなかったということでございます。 するかしないかという判断の中で、一定の利用が見込まれるかどうかというのが、一定の基準がまた必要だというふうに思っております。当時と事情が大きく変わってるということもあると思いますが、今後どういった移動手段を確保していくかということにつきましては、交通事業者と協議をしてまいりたいというふうには考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 少なからずとも高梁市としては補助を出しておるわけであります。事業者の方に歩み寄って、このような形でできれば行ってくれないかと、市のほうがしっかりと努力をするのは本当に必要じゃないかと思います。また、事業者のほうにもそれを受けていただきたいと自分は考えるんであります。 公共交通は本当に難しい問題であります。前は市民生活委員会、今は僕は総務文教委員会で、なかなかこういったところに首を突っ込めないのが今残念でありますが、高梁市に住まわれる方が少しでも不便を感じることのないよう、しっかり取り組んでいってほしいと思います。 いろいろるる申し上げましたが、一人の議員の考え方でどうこうできるもんじゃないと自分は思っとりますが、自分がこの場に立つのを決意したのは、今までの高梁市に対して何か言いたい、今までの議会に対して何か言いたいという思いで立っておりますので、ぶれず曲げずやっていきますので、よろしくお願いを申し上げて、通告質問を終了します。ありがとうございました。 ○議長(宮田公人君) これで森和之君の一般質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は16日、議案質疑、委員会付託等を予定しております。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。            午後3時1分 散会...